自然に親しみ、観て触れて学びながら、自然を守ろう

ブログ/2013-03-10

Top / ブログ / 2013-03-10

瑞穂ハンザケ自然館に行きました

ヌシです。
 島根県邑南(おおなん)町の瑞穂ハンザケ自然館で行われた幼生放流行事(午前中)に参加しました。

画像の説明

画像の説明

 約半年前の昨年9月5日、当地を流れる堂所(どうところ)川のオオサンショウウオの産卵巣穴から産卵されたばかりの卵塊がはみだし、卵塊が流出する状態でしたので(地元の方の写真を撮影)、地元の方や自然館のスタッフの皆さんが卵塊を保護し、今日まで細心の注意を払いながら、献身的な飼育をしてこられました。

画像の説明
保護されたオオサンショウウオの卵塊

 その努力が実り、70数匹ふ化し、しっかり育った幼生達を今日その産卵巣穴の下流に放流しました。地元の保育所の子どもたち、小学生ほか、保護者、教育委員会の方、日本オオサンショウウオの会会長の桑原先生やスタッフの皆さんとともに私も参加させていただきました。

 にぎやかで楽しい行事です。参加者は1班から8班まで分けられ、手持ちの水槽に1匹ずつ入れられた幼生に最後の食事(餌)をさせた後、ひとり1個ずつ持って現場まで歩いて移動しました。

画像の説明

画像の説明

餌は漁協さんのアユ用の冷凍アカムシを解凍したものだそうです。(下の写真)

画像の説明

水槽を静かに持っていると、餌を食べてくれました。現場では、保育所の子供たちから順番に、全員無事放流できました。

画像の説明

 幼生達はきれいな水の流れに乗って泳ぎながら、すぐ石の陰などに姿を消しました。私も「無事に大きくなれよ」と祈りながら放してやりました。

画像の説明

画像の説明

 放流後は自然館に戻り、桑原先生のお話や自然館の中の見学です。私は2度目ですが、展示されているものが以前に比べて、より分かりやすく、全体として綺麗になった印象を受けました。いまさらながら、この自然館が国の特別天然記念物としてのオオサンショウウオの発信拠点として大事な役割をにない、重要なポジションにあることが分かりました。

 それにしても、約半年の間、ヌシの代わりに卵から赤ちゃんを育ててこられた関係者の皆さん、大変ご苦労さま、お疲れさまでした。

 私達は3月11日から4月初旬まで、2週おきに3度の追加調査です。この結果は大変重要な意味を持つものと考えていますし、2012年度調査の総括でもあると思っています。
さあ、ガンバロウ!



コメント

  • 所用があり参加できなくて残念でした。
    それでも我らがヌシさんのリアルな報告(ブログ)で現場に居合わせた気分になりました。
    明日の追加調査がんばっぺ! 明日は3.11。 -- かやネズミ 2013-03-10 (日) 10:55:58

認証コード(1740)

powered by Quick Homepage Maker 4.27
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional