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ブログ/2013-04-10

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『がんす』

『がんす』.jpg

ミーアキャットです。
 広島弁で『・・・です』の丁寧語を,昔は『・・・でがんす』と言っていました。昔と言っても,私が子どもの頃の親の世代では,広島(安芸地方)の標準語でした。『・・・でござります』『・・・でござんす』『・・・でがんす』と短くなっていったものでしょうか。この言葉,いろいろな場面で上手に使われていました。
 広島市安佐北区可部に『願船坊』というお寺があります。ここの境内に,がんす言葉を象徴する石碑があります(上の写真)。

可部の願船坊にゃ (可部のお寺の願船坊では)
聴聞ががんすか がんせんか (お説教があるでしょうか ないでしょうか)
がんしゃ がんすと 話が がんしょうが  (あるのなら あると お寺から話があるでしょうが)
がんせんけえ (話がないところをみると)
がんせんので がんしょうて (ないのでしょうね きっと) (注:広島市のHPにも同じようなことが書いてあります)

 この話は私が小学生の頃,母親に連れられて古里のお寺に行ったとき,お坊さんの小話として何回も聞きましたが,一昨年の『可部まつり』の時に初めて石碑の所在を知りました。

 ところで,この『がんす』は,山田洋次監督の『たそがれ清兵衛(原作:藤沢周平)』でも,山形県庄内地方の武士(武家)の言葉として沢山登場しますので,共通性がありそうですね。その昔,殿様の移封に伴う武士の移動で,京あるいは東国から,北へ,南へと広がった言葉なのでしょうか。そして,武士から一般庶民へと広まったのでしょうか。
 広島では『・・・してください』を『・・・してつかあさい』と言います。これも『・・・して遣わす』という武士言葉から変化したものかも知れませんね。『がんす』と双璧のような気がします。

 このブログのコメント欄には,広島の標準語が飛び交っていますが,僭越ながら,記憶と資料により,数ある言葉の中からその一部を復習してみました。

『あずる・・・てこずる』 『じゃけえ・・・だから』 『たいぎい・・・だるい,面倒だ』 『ありゃ~の~・・・あれはね』 『いたしい・・・難しい』 『ち~た~・・・少しは』 『いけまあが・・・いけないでしょうね』 『のうなる・・・少なくなる』 『みてる・・・なくなる』 『たわん・・・届かない』 『さげる・・・持ち上げる』 『はせる・・・挟む』 『おいい・・・多い』 『はぶてる・・・ふてくされる』 『かばちをたれる・・・文句を言う』『いびせえ・・・恐い』 『はあ・・・すでに』 『と~から・・・以前から』 『えっと・・・たくさん』 『めぐ・・・壊す』 『ど~なろ~にや・・・どうにもなりませんね』 『こが~に・・・こんなに』 『あが~に・・・あんなに』 『そが~に・・・そんなに』 『しんさい・・・してください』 『いなげなことよのお~・・・困ったことですね,変なことですね』 『ほいじゃが・・・だけど,しかし(美味しそうですが,ジャガイモの種類ではありません,念のため)』

 特に話し言葉の最後に付く『・・・のお~』とか『・・・じゃけえ』 『・・・じゃけん』は今でもふつうに使用されていますね。よろしければ,みなさまもどうぞご自由にお使いください(笑)。

『広島は 標準語じゃけん と彼が言い』



コメント

  • 『九州は 標準語じゃたい と彼が言い』 (九州出張の折り)
    『北海道は 標準語だべさ と彼が言い』 (北海道転勤の折り)
    『会津では 標準語なんしょ と彼女言い』(←広島市安佐南区出身の女優さんの真似ですが,使用方法が違っていましたら,すみません) -- 追加専門ミーアキャットです。 2013-04-10 (水) 09:52:35

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