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ブログ/2013-05-15

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○○山藤

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ヌシです。
 かつて、瀬戸内沿岸にはダンダン畑が多くあり、そこもヌシの遊び場の一つでした。花崗岩が深層風化していますから、山の斜面の限界まで耕して天に至る風情がありました。今の時期ですと、そこは青々とした麦が子どもの背丈ほど伸びていました。しかし現在は、畑や小さな棚田は耕作放棄され、小道も分からなくなっています。写真はそんな畑の作物の一つ、葉タバコの乾燥庫です。青いタバコの葉を摘み取って集め、縄目の間に挟み込み、薪の熱で乾燥していたようです。よく覚えていませんが、「火の当番」が付いて丸4~5日はかかっていたようです。いつしか葉タバコも作らなくなり、この乾燥庫もご覧のとおり山藤に覆われています。先人達の苦労の証も山藤の花の中に消えていきそうです。

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コメント

  • 瀬戸内の段畑・・・子どもの頃に見た新藤兼人監督の『裸の島』を思い出しました。
    昔は,黄土色の土壁土蔵造りの葉タバコ乾燥建物を多く見かけました。廃屋も自然に帰ろうとしているようですね。 -- ミーアキャットです。 2013-05-15 (水) 00:03:01
  • 裸の島・・主演、乙羽信子、殿山泰司だったですか。三原市沖の佐木島でロケされていましたね。セリフ一切なしの映画でしたが、映像は衝撃的でした。だんだん畑で余分なものは一木一草なし・・まさに裸の島でした。作物の水は毎日対岸まで汲みに行き、作物の肥料は海藻を採って干して使う。生きていく厳しさが印象的でした。ミーアさんも観られたんですね。 -- ヌシです 2013-05-15 (水) 01:00:24
  • 「一夢春秋花不語」(一夢の春秋 花は語らず) -- かやネズミでがんす。 2013-05-15 (水) 07:41:58
  • 瀬戸内の段畑・・・♪瀬戸は日暮れて夕波小波~♪段々畑とさよならするのよ 幼い弟行くなと泣いた・・・名曲『瀬戸の花嫁』を思い出しました。昔,生口島の港から,夕日を浴びてフェリーが出港するときにこの曲がかかり,なんとピッタリと感無量でした。JR瀬戸大橋線の車内放送のチャイムもこの曲だったような気がします。 -- ミーアキャットです。 2013-05-15 (水) 13:57:47

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