ブログ/2013-05-29
2013年度第2回オオサンショウウオ幼生調査(1)
ミーアキャットです。
5月24日,4月に続いてオオサンショウウオ幼生の離散調査を行いました。今回は,3月まで行っていたように,川の中の落ち葉をすくって幼生を調査するものです(写真-1)。この調査方法は今年に入って9回目です。今回はFM東広島さんも終日同行されて,取材されました(写真-2~3)。
写真-2 作業開始前の調査隊長K先生,広大総合博物館S助教によるミーティング
この冬に水温5.7℃の水中に転落した,あの寒さがウソのような,暑い一日でした。陸上探索班も取材を受けております(写真-4~5)。
狭い支流では,小さな網で探索します。農業用水の取水の影響で,支流の水量は極端に少なくなっていました(写真-6)。
3月24日の調査では,幼生の大半が巣穴付近に留まっていましたので,今回も巣穴付近に多くいると想定し調査に臨みました。大きく3区間に分かれて調査しましたが,何とすくわれたのが,わずか7匹のみでした。3月24日の調査では,合計180匹でしたから,その少なさに驚きました。あの幼生達はいったいどこへ・・・? 4月上旬には農業用水路が開けられましたので,その影響があるのでしょうか。それとも別の理由が・・・?
これは,大ショックで,大問題です。今後に大きな課題を残すことになりました。
ただ,すくわれて来たオオサンショウウオの幼生は,3月末に比べ一回り大きくなり,エラは血流が透けて見えて赤く,尾も見違えるようにたくましくなっていました。11月の孵化後ちょうど半年くらいです。体長は3月末より1㎝以上大きくなって6.0~6.8㎝,体重は2~3gと倍以上です(写真-7~10)。続く
写真-7 調査隊長K先生,FM東広島の録音機を持って説明される
コメント
- いきなりの暑さのなか、皆さん、調査協力ありがとうございました。把握できた数字は衝撃的なものでしたが、初めてつかめた事実です。前回4月の幼生調査は開始2時間後の雷雨中断で確定的な数字は掴めませんでしたが、ここの幼生達の状況がおぼろげながら見えてきたようです。私たち調査隊はオオサンショウウオ消滅の最前線に居るようですーヌシだけの感想でしょうか? -- ヌシです 2013-05-29 (水) 19:33:08