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ブログ/2013-09-03

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伊勢神宮式年遷宮

画像の説明
写真1 伊勢神宮 左の建物(旧)、右の建物(新)2013年5月27日撮影

かやネズミです。
 今年、伊勢神宮では20年に一度という式年遷宮でクライマックスの祭典がいよいよ来月(10月)行われますが、今回で62回目です。かやネズミは今年5月に参拝してきました。

 この1240年間、同じ構造、工法で代々伝承してきました。白木の柱(ヒノキ)を地中に埋めただけで屋根は茅葺きという耐用年数が短い為20年に一度建て替えてきました。同じ建物を隣の敷地に建ててその都度神様に移っていただく祭りを遷宮といいます。(写真1)その後、古い社は壊されて更地にしておきます。12年後にまた8年間かけてそこに同じように新築します。決まってこれを行うことを式年といいます。その建て替えられる建物や鳥居は毎回65棟余りにもなります。

伊勢神宮の建物はここ独自の特徴があります。
様式は唯一神明造りです。
その特徴
・丸柱の掘立式・・・基礎はなし、柱は地中に埋めただけ。
・切妻造りの平入・・・簡素
・破風が伸びて千木になる・・・外宮と内宮で切り口が違う
・木材は全て桧・・・現在は木曽で産出
・全ての建物が茅葺き屋根(ススキ)・・・境内にある広大な茅場から産出

 現在もこうした構造・工法が伝承(口伝)されており、技術職人も全員が神社の職員とか。木とコメの文化のわが国では木は老朽化が早く、米は年ごとに田植えと収穫を繰り返します。そこから、『神の新たな生命のよみがえりを願うためには、定期的にすべてを一新する必要がある』という考え方が生まれたとも。

 かやネズミは茅葺き民家のルーツ(原点)を見た気がしました。また、その解体された木材で使用可能の材は全国の神社に配布されるそうです。

 工事中は写真撮影禁止の場所ばかりでしたので、完成した姿をいちど拝観に行ってみたいと思っております。

画像の説明
門前通り 平日の朝にもかかわらず多くの参拝客です。



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