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第三の産卵巣穴がある? (9/5~9/7のM支流)

写真1 M巣穴でひたすら待つ.jpg
写真1 M巣穴でひたすら待つ

ミーアキャットです。
 昨年は,9月6日に愛称シミズクンイヤで産卵が行われたことが目撃され,その産卵行動が詳細に記録されました。そのため,今年の観察は,調査隊長K先生の計画により9/4~9/7の日程で,午前10時~午後5時の昼間に観察することになりました。ところが,9/4は大雨と大風で,調査地の椋梨川上流部も大増水で調査は中止を余儀なくされました。

【9/5の観察】
 この日は一転して,爽快な1日になりました。午前中の調査隊員9人の内,6人は本流のシミズクンイヤを中心に張り付き,私ら3人は上流左岸側にある幅50~100㎝くらいの細いM支流の巣穴に張り付きました。この支流の上流部のD巣穴には,オオサンショウウオがいることを早速K先生が確認されました。そのすぐ下流のM巣穴では,8月29日には傷だらけのヌシ(?)がいるのが確認されていたのですが(ブログ2013.9.1で報告),この日は不在のようでした。それで,この2箇所の巣穴の前に椅子をおき,メスが入る瞬間を確認しようと目を懲らしていました(写真1~2)。
写真2 D巣穴でひたすら待つ.jpg
写真2 D巣穴でひたすら待つ

 しかし,どちらにも新たに入る様子は見えなかったように思います(見過ごしたかも知れませんが)。
 午後には遠路山口県からYさんが到着されたのですが,このD巣穴に来られる15時直前に,オオサンショウウオが待ちかねたように10㎝くらい顔を出しました。
写真3 D巣穴から顔を出したオオサンショウウオ.jpg
写真3 D巣穴から顔を出したオオサンショウウオ

 このオオサンショウウオは,8/29にM巣穴で確認された傷だらけの個体ではなくて,きれいな顔をしています。Yさんが捕獲に挑戦されましたが,これは失敗し,巣穴に引っ込んでしまいました。その後K先生が来られました。K先生は,長年の経験で編み出された方法で,そろそろと誘い出され,一気に素手で捕獲されました。それはおそらく0.5秒くらいの電光石火の早業で,写真を撮る間もなく,気づいたときには網の中にいました(写真4~6)。
写真4 K先生がそろそろと誘い出される.jpg
写真4 K先生がそろそろと誘い出される

写真5 電光石火の早業で捕獲される.jpg
写真5 K先生,電光石火の早業で捕獲される

写真6 捕獲したオオサンショウウオ.jpg
写真6 捕獲したオオサンショウウオ

 すぐにマイクロチップリーダーで確認したところ,すでにチップが挿入されている個体であることが分かりました。
 K先生によりますと,これはヌシではなくてメスのようだということでした。体長63㎝,体重1.75kgのやや小さめの個体です(写真7)。
写真7 メスらしい。体長63㎝,体重1.75kg.jpg
写真7 メスらしい

 その後放流しましたら,また元のD巣穴に帰って行きました(写真8)。
写真8 放流したら,またD巣穴に向かいました。.jpg
写真8 放流直後

結局9/5の昼間には,M支流で確認できたのはD巣穴のこの1頭で,ヌシは確認できませんでした。(夜にはもう1頭確認)

【9/6の観察】
 D巣穴に9/5の個体とは別の小さめの個体が1頭確認されました。ただ,顔を少ししか出さないため,頭に傷がある個体かどうかの確認は残念ながらできませんでした。
また,D巣穴の少し上流側の巣穴には,一日中1頭が顔をのぞかせていました(写真9。前日夜に捕獲した,体長50数㎝の推定メス)。
写真9 D巣穴の少し上流のオオサンショウウオ.jpg
写真9 D巣穴の少し上流のオオサンショウウオ(メスらしい)

 さらに上流の石の陰には,時々尾が見える個体がひそんでいました。そのため,確認するべく夜の観察に向かいました。全身を出していましたので,捕獲してみたら,前日にD巣穴にいたオオサンショウウオでした(写真10)。
写真10 夜に捕獲してみたら.jpg
写真10 前日はD巣穴にいた個体が別の場所にいました(写真7と同一)

結局,この日はD巣穴付近で合計3頭が確認されました。

【9/7の観察】
 D巣穴に,9/5(昼),9/6(夜)に確認した個体が再び帰っていました(写真11~13)。
写真11 D巣穴から顔を出したオオサンショウウオ.jpg
写真11 D巣穴から顔を出しました(写真7,写真10と同一個体)

写真12  D巣穴より半身出る.jpg
写真12 D巣穴から半身出てきました

写真13 D巣穴より出てきて息継ぎ中.jpg
写真13 D巣穴より出てきて息継ぎ中

 一方,M巣穴にはとても腹の大きいメスがいました。これは広島大学のS先生がすくわれたのですが,腹の大きさからしてまだ産卵の可能性があるということで,細心の注意を払って丁寧に扱い,チップの読み取りと体重測定のみ行い,体長測定は行わず,すぐに優しく巣穴に返されました。この個体は,前日には本流の産卵巣穴付近で確認されていたのですが,本日はM支流に遡って来ていたことが分かりました。身体には前日より傷が増えていました(写真14)。
写真14 M巣穴のオオサンショウウオ(チップ読み取り中).jpg
写真14 M巣穴のオオサンショウウオ(チップリーダーで読み取り中)

 結局,9/5~9/7の3日間で,M支流で確認されたのは合計4頭でした。
1日ごとに巣穴の主(あるじ)が替わったり,消えたり,別の個体が現れたりするなど,毎日状況が大きく変化するため,とても複雑なことになっていることが分かりましたが,いまのところさっぱり理解出来ません。



コメント

  • わずか10mそこそこの範囲の中で、こんなことが起きているんですね。3日間連チャンお疲れ様でした。少し養生しましょう。 -- ヌシです 2013-09-09 (月) 22:51:48
  • 今のところさっぱり理解できません。。。。フィールドは面白いですね!しかし、これが「事実」なので、少しずつ謎をみんなでといていきましょう!引き続きよろしくお願いします。ヨダレカケでした。 -- ヨダレカケ 2013-09-11 (水) 14:12:20
  • ヨダレカケさん,身体を使う方も,頭を使う方も,さっぱり付いて行けませんので,宜しくお願いします。 -- ミーアキャットです。 2013-09-11 (水) 20:33:38

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