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ブログ/2013-09-10

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2013年産卵行動観察

シミズクン.jpg
写真1 シミズクン(愛称)

ヌシです。
 昨年は1ヶ所のみ産卵行動、産卵を確認できましたが、今からして思えば、昨年は大変な幸運に恵まれたことでした。

 本年は先の幼生調査の結果に基づき、4ヶ所ほど観察すべきでしたが、人手がなく、最低限の3ヶ所の巣穴を観察することになりました。本来の調査は4日間24時間連続しての観察なのですが、今回の私達は午前10時から午後5時まで昼間のみ予定し、彼らの産卵行動を観察、「ちょっとだけ、かいまみせてもらう」というスタンスで臨みました。3日間、初日13人、2日目11人、ラスト日9人で延33人がオオサンショウウオ産卵観察にどっぷりつかり、まことに希有な経験をすることができました。またラスト日はNHK広島放送局の同行取材もありました。放送は9月13日(金)、午前11時30分「ひろもり」の中で10数分間放送してくれるそうです。水中カメラを持参されておられたので、いつもとは違ったニュアンスの映像を見せてもらえるかも?

 さて、今回の一番ホットな場所は、先日ミーアさんが報告してくれたM支流でした。ここの4匹の行動は複雑です。いまは結論が出せません。

 本流のシミズクンイヤではヌシのシミズクンをちゃんと確認できました(写真1)。しかし、息継ぎと、巣穴周辺の偵察行動以外、これといった目立った産卵行動はありませんでした。産卵されていれば、こうした巣外をうろうろする行動はないと聞いています。この巣穴を本命と思っていただけに「産卵はまだか。う~ん」と唸っております。

 最下流のヤマサキクンイヤもヌシをガツン反応*で確認しています。(昨年のこの時期にはヌシとみなしたヤマサキクンは巣穴を放棄していました。)今年は有望!メスも近くに確認されています。9/7の午後、私はここに貼りつきました。ただひたすら、じっとして、静かに見ている作業です。今年の川は濁りがきつく変な泡も多くて、よく見えません(写真2)。

川底.jpg
写真2

 「体調が悪いのだから水の中に入ってはダメ」という仲間の声を無視して、巣穴正面に水中ビデオ(2時間録画)をセットし息継ぎを録画。巣穴が一番良く見える位置に立つこと1時間、気が付くと足元の川底にオオサンショウウオがいます(写真3)。

足元の♀.jpg
写真3

 この頃、桑原先生も到着され、この子を捕獲・記録・放流しました。巣穴の様子を窺いにきた♀とのこと。さらに「ヌシの確認をしよう」ということになり、先生の秘法で誘い出し、ヌシを確認しました。チップ読取機で即座に分かります。この子はブログ1/29「旅立ち始まる」に書かれた子でした。数個の卵も採集されましたので「産卵とヌシ」が確認されました。先生のお話では「顕微鏡で観察してみないと確定的な事は言えないが、卵の状況から2日位前に産卵されたもの」とのことでした。ということは「9/5ごろ産卵で、♀は誰?」(卵写真4)。いずれにしましても、3年連続の繫殖ということになりました。

卵.jpg
写真4

 「ヌシさん(私のこと)はもう川から上がれ!」と声がかかり、陸上の記録班(仲間)に力強く引っ張り上げていただきました。

 今回の観察から得られた情報の量・質は前年とは比べられないほど大きいものです。日をあらためてディスカッションする必要がありそうです。

*ガツン反応:ヌシが居る巣穴にゆっくりと木の棒などを入れると、ヌシは侵入者と判断しその棒に「かみつき」ます。その感覚が「がつん」です。私の造語です。



コメント

  • オオサンショウウオの卵を今回初めて見ました。結構大きいですね。 -- ミーアキャットです。 2013-09-14 (土) 01:15:22

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