ブログ/2013-09-16
M支流のその後
ミーアキャットです。
9/7に椋梨川上流部の産卵行動調査を終えましたが,M支流のD巣穴とM巣穴のその後が気になり,9/10に再度観察に行ってみました。
【D巣穴】
この巣穴は出入口が少なくとも2つあります。これまでにも上から出たり,下から出たりしていましたので,巣穴の奥は繋がっているものと思われます。1時間半くらい待っていましたら,上の方の出入口から一度,2~3㎝顔を出しましたが,写真を撮る間もなく引っ込み,二度と現れませんでした。顔は小さいように思ったのですが,よく分かりませんでした。下の出入口には新たに砂を少し掻き出しているように思いました。
【M巣穴】
9/7に広島大学のS先生が大きなメスを捕獲・確認された場所で,水深もM支流の中では最も深いところです。
9/10に訪れましたら,石垣の大きな石の下から15㎝くらい顔を出していてビックリしました。しばらくすると,巣穴から出てきて悠然と歩き始めました。
この巣穴にオオサンショウウオがいることが分かり,今日の成果有りとすっかり安心しました。近くにはカワムツらしき魚がいっぱい泳いでいました。
帰宅後,S先生の野帳(フィールドブック・・・彼らの基本台帳)で,頭などの模様を写真で比較してみました。そうしましたら,8/23に本流で新規に捕獲されて写真撮影され,さらに9/7にS先生がこの巣穴で捕獲された大型メス(体長78㎝)と同じであることが同定できました。
この個体は9/6には,本流の産卵巣穴付近で捕獲・確認されています。そして,翌日9/7には細いM支流に遡っていたのです。
9/7の夕方には,調査隊長のK先生が,このメスは,元々の巣穴がM巣穴で,産卵のために本流の産卵巣穴(シミズクンイヤ)に下って行った可能性も考えられると説明されていました。今回M巣穴で9/7に確認されて,9/10にも確認されましたが,もしこの4日間ずっとM巣穴にいたとしたら,K先生が言われたとおりかも知れませんね。今後の調査が楽しみです。
コメント
- 本妻の生息巣穴がほぼ確定しましたね。大変重要な追加調査ありがとうございます!それにしてもあのサイズの個体が、あんな小さな支流で十分に餌を採れているとは驚きですね。これからも継続的に見て行きたいですね。 -- ヨダレカケ 2013-09-18 (水) 11:31:33