ブログ/2013-09-21
卵の発生
ヌシです
ブログ/2013-09-10のオオサンショウウオの卵のその後。今年は順調らしいです。
広大博物館の清水先生からいただいたメールと写真、桑原先生の解説メールをアップさせていただいています。両先生のメールは専門的で、その意味はよく分かりませんが、昨年では知る由もないことです。写真を見て生命の神秘を感じましょう。また、どこまで発生が進むのか、楽しみに待ちましょう。それにしても、スタッフも設備も充分でないなか、よく頑張っておられます。
・清水先生の9/19朝のメール・・先日(9/7)の産卵調査で、発生段階を確認するために桑原先生に採集頂いた卵(3個)ですが、順調に発生しています。当日(9/7)夕方に第一卵割のくびれ?(写真1)らしきものが見えていました。昨日(9/18)の時点で尾芽胚期(写真2)まできています。お知らせまで・・・。
・桑原先生の同日の返信メール・・3個の卵が無事に発生中とのこと。写真1は、ちょっと難しいのですが、2細胞になりかけの胚ではなく、ごく初期の神経胚です。くぼみは神経溝(neural groove)といって、この後前方に伸びて、周囲にラケット状の神経組織が分化し、さらに巻き込んで脳と脊髄になります。よって、当日の採卵時には胞胚または初期嚢胚で、産卵から2日~3日が経過しています。産卵日は9月5日でよいでしょう。写真2は中期尾芽胚で、胚は横倒しになり、首の付け根に心臓の鼓動が透けて見えます。飼育は神経胚から尾芽胚に移るときが一番難しい時期です。卵の飼育は結構難しいので、楽しみながら経験を積むと良いと思います。
・ヌシです・・「楽しみながら」、私達の重要なキーワードの一つです。
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