ブログ/2013-09-23
40年ぶりの再会『ハナ』
ミーアキャットです。
安佐動物公園に世界一長寿のクロサイ『ハナ』がいます。安佐動物公園の説明板にはつぎのように書いてあります。
『1971年に(ケニアから)来園したクロサイの雌・ハナは,いっしょに来園した雄・クロ(2011年死亡)との間に10頭の子どもを出産しました。これは日本では最多記録で,世界の動物園でも2番目の多産記録です。生まれた子どもたちは日本国内や世界中の動物園に広がり,多くの孫やひ孫,やしゃごが生まれています』
さらにつぎのように説明してあります(写真2)。人間に例えるなら100歳くらいと世界一の長寿だそうです(今年で推定47歳,国内の動物園に17頭の子孫がいるそうです)。
写真2 『ハナ』の説明板
開園まもない1973(昭和48)年に安佐動物公園を訪れた際に,たまたまクロサイの写真を撮っていました(写真1)。この写真を安佐動物公園前副園長・日本オオサンショウウオの会会長のK先生に見ていただいたところ,角の形からまさしく『ハナ』であることを教えていただきました。
今般,40年ぶりに『ハナ』に会いに行きました(8/26)。現在『ハナ』は,他のクロサイが暮らしている場所とは別の第2クロサイ舎というところでゆったりと余生を過ごしています。見学ルートからは遠いところにありますので,植木の切れ目から遠目でしか見ることはできません。望遠レンズで見ましたら,好運にも木陰で休んでいる半身を見ることができました(写真3~5)。
写真3 『ハナ』が暮らす第2クロサイ舎
その後,9月16日の敬老の日には,安佐動物公園で『動物たちの長寿を祝う会』が行われました。安佐動物公園の開園時(昭和46年)から唯一生存しているのがハナだそうです。この日は通常は入れない第2クロサイ舎が公開され,間近で見ることができました(写真6)。
写真6 ハナ(2013.9.16)
数年前には足の関節の具合が悪かったそうですが,サプリメントのおかげで元気を取り戻し,現在は走ることもできるくらい元気だそうです。
最初に表彰式が行われ,園長さんから表彰状が渡されました(代理で飼育員さんが受け取り)。(写真7)
写真7 長寿の表彰式
本日のために職員さんが作られた特製ケーキが用意されました(写真8)。
写真8 特製ケーキ
ハナはリンゴが好きだそうで美味しいそうに食べていました(写真9~10)。
写真9 『ハナ』ケーキを食す
写真10 同上
『ハナ』に40年ぶりに会ってとても感慨深いものがありました。
なお,この日には,アルダブラゾウガメのノロスケ(体重120kg)とイワオ(100kg)の長寿のお祝いもありました。1976(昭和51)年に来園しているので,37歳以上であることは間違いないが,実際の年齢は分からないと説明がありました(写真11~14)。
コメント
- あれから40年、貴重なハナちゃんの姿を見せいただきました。
ヌシの40年前も若くて凛々しかったですよ。ミーアさんもですよね!! -- ヌシです 2013-09-23 (月) 23:34:00 - オオサンショウウオ調査をきっかけにして,K先生とは奇遇な出会いが何度もあり,とても感謝しています。 -- ミーアキャットです。 2013-09-24 (火) 00:15:52