ブログ/2013-10-23
セイタカアワダチソウ
かやネズミです。
稲刈りが済んだ田んぼの向こうに黄色一面のお花畑?が広がっています。この黄色い花は背高泡立草、学名:Solidago canadensis var. scabra キク科アキノキリンソウ属の多年草で、北アメリカ原産の帰化植物です。(写真1)
昭和40年代より全国で繁殖が目立つようになり、社会問題化された時期もありましたが繁殖力が旺盛なだけに地下の栄養分が不足して自滅する傾向にあります。しかし稲を作らなくなった田んぼ(休耕田)では2mを超える背丈のものが繁殖しております。(写真2、3)
地下約50cmに伸びる根が田んぼの培われた栄養分を取り尽くすと背丈が次第に低くなり、ススキなどの在来種が領域を広げて行きます。休耕田になるとすぐにセイタカアワダチソウが繁殖し10年位でススキが勢力を拡大していき最後はススキヶ原になります。ご存知ススキは日本古来からの植物で茅葺き屋根の材料として使われています。(写真4、5)
今月はじめ、式年遷宮の行われた伊勢神宮のお社はすべてススキを使用した茅葺き屋根です。外来種がはびこり生態系が犯されている昨今、日本のススキの頑張りに拍手を贈りたいですね。そのススキが活躍する茅葺き屋根が少なくなっているのが残念であります。
コメント
- 頑張れ、ススキ!茅葺以外の利用方法も考えられませんか。休耕田が沢山あるヌシでした。 -- ヌシです 2013-10-23 (水) 10:17:21