ブログ/2013-11-15
名勝・妹背の滝(いもせのたき)
ミーアキャットです。
広島県廿日市市大野の毛保川(けぼがわ)の『妹背の滝』です。雄滝(おんだき,高さ30m)と雌滝(めんだき,高さ50m)があります。
滝の入口には大頭(おおがしら)神社があり,鳥居をくぐり,毛保川にかかる別鴉橋(べつあばし,写真4)を越えて境内を登っていくと,雌滝が見えてきます(写真5~6)。雌滝は細い繊細な滝です。
さらに,幾千代橋を越えて登っていくと,雄滝が見えてきます。
雄滝は勇壮な滝です(写真8~11)。
現地の石碑にはつぎのように書かれていました。
『古来,詩人文人の探訪しげく,寛政七年浅野藩主をはじめ,文政三年秋,頼
杏坪,徳川末期永恭などの文人の詩歌が古文書に遺っている』
同石碑によりますと,永恭は雄滝・雌滝をつぎのように詠んでいます。
雄滝『たちよりて しばしむすばむ ひまもなし はげしく散りて 落つる滝つ瀬』
雌滝『山姫の たぐる糸とは これならむ 峯よりかけて おつる白糸』
大頭神社は,神社のHPによりますと,『嚴島神社の摂社として推古天皇11年(603)に創祀されたと伝え,古くは嚴島兼帯七社の一とされた。境内地750坪,境外地6,000坪』という大きな神社です(写真12)。
さらに,『御祭神は,大山祇命・国常立命・佐伯鞍職命(厳島神社初代神職)。本殿は,三間社流造・檜皮葺。幣殿・拝殿は木造重層建築。木造重層建築の神社は,富士の浅間大社とともに他に例のない建築様式である』と書かれています。60坪の大きな神楽殿も有しています。
境内には,享保17年(1732),天明6年(1786)などの旧い石灯籠が残っています(写真13)。
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