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三年目の出会い

写真1 幼生.jpg
写真1 幼生

ミーアキャットです。
 2014.1.27に今年最初のオオサンショウウオ幼生調査が行われました。昨年の5月以来,8ヶ月ぶりの待望の調査です。過去2年の調査の成果に加えて,昨年には産卵時期も特定できていましたので,幼生離散調査の開始時期もピタリと決まるという快挙(!?)らしいです(ヌシさん曰く)。

 今回は豊栄町の清武西地域センターに集合しました。広島大学からS先生と学生さんが8名も参加され,総勢16名の調査隊となりました。今回も,自然界ではまだオオサンショウウオを見たことがないという学生さんが参加され,幼生も成体も発見できればいいなと期待のミーティングです(写真2)。

写真2 清武西地域センター.jpg
写真2 調査前のK隊長のミーティング

 調査地の椋梨川最上流部は久々の青空です(写真3)。

写真3 準備完了.jpg
写真3 調査隊,準備完了

 水温5.4℃という冷たい水の中に腰まで浸かって,S先生と学生さんが落ち葉だまりを探索されました(写真4)。自然研のメンバーは陸上班ですみませんね。

写真4 落ち葉たまりを探索中.jpg
写真4 落ち葉をタライへ

 産卵巣穴の下流部で,早速『いた,いた!』『えっ,もういたの?』(写真5)。

写真5 もう,いたよ.jpg
写真5 幼生発見

 続いて,次から次へと見つかりましたが,産卵巣穴付近が最も多かったです。幼生は目が比較的大きく見えて,かわいいですね(写真6~7)。

写真6 幼生.jpg
写真6 幼生

写真7 幼生.jpg
写真7 同上

 産卵巣穴より上流へ探索しているうちに,S先生が石垣の下に半身を出している成体を肉眼で発見されました。『こういう風に顔を出しているのが分かるかな?』とS先生が右手で説明されています(写真8)。すると一人の学生さんが『あの斑紋は見たことがありますよ』。学生さんの記憶力にすっかり脱帽。

写真8 成体発見.jpg
写真8 S先生,説明中

 S先生が素手で一気に捕獲されました。やや小さめの個体です(写真9)。

写真9.jpg
写真9

 初めて自然界でオオサンショウウオを見る学生さんを含めて,賑やかな観察会が始まりました(写真10)。すでにマイクロチップが入っている体長50.8㎝,体重約1kgの個体でした(写真11)。

写真10 観察会.jpg
写真10 観察会

写真11 体長測定.jpg
写真11 体長測定

 さらに上流で,またまたS先生が成体を捕獲されました。今度は,体長74.5㎝,体重2.3kgの大物でした。初めての学生さんは感動の抱っこ(写真12)。

写真12.jpg
写真12 ヨイショ

 マイクロチップは挿入済みでしたが,少し痩せている様子だとみなさん言われていました(写真13)。

写真13 体長測定.jpg
写真13 体長測定

写真14 ミーティング.jpg
写真14 まとめのミーティング風景

 本日,捕獲確認された幼生は36匹でした。こういう写真は見慣れた光景となりましたね(写真15)。

写真15 幼生.jpg
写真15 幼生

 幼生の体長は約5㎝,体重は約1gで,目のいい学生さんの肉眼判定によると,後肢第5指は生えかけている状況だそうです(写真16)。

写真16 体長測定.jpg
写真16 隊長による体長測定

 今回は,K隊長が孵化後の卵索の抜け殻を採取しておられて,初めて見ました(写真17~18)。

写真17 卵索の抜け殻.jpg
写真17 卵索の抜け殻

写真18 卵索の抜け殻.jpg
写真18 同上

 以下はオオサンショウウオと共生していた主な生き物たちです。

写真19 コヤマトンボ.jpg
写真19 コヤマトンボ

写真20 コヤマトンボがタカハヤの子供に食いつく.jpg
写真20 コヤマトンボがタカハヤの子供に食いついているところ(腹側から撮影)

写真21 コシボソヤンマ.jpg
写真21 コシボソヤンマ

写真22 コシボソヤンマの死んだふり.jpg
写真22 コシボソヤンマは触るとすぐに死んだふりするので,撮影が難しい

写真23 ヤマトクロスジヘビトンボ.jpg
写真23 ヤマトクロスジヘビトンボ

写真24 ガガンボ.jpg
写真24 ガガンボ

写真25 カワムツ.jpg
写真25 カワムツ

写真26 ドンコ.jpg
写真26 ドンコ

 下のカメの写真は,甲羅の上に3本の突起線があるところはクサガメの特徴を示し,甲羅の後側がギザギサになっているところはイシガメの特徴を示しています。K隊長によりますと,両者の交雑種ではなかろうかと言われていました(写真27~29)。

写真27 背中に3本の突起線.jpg
写真27 甲羅の上に3本の突起線(クサガメ的)

写真28 甲羅の後がギザギザ.jpg
写真28 甲羅の後側はギザギザ(イシガメ的)

写真29.jpg
写真29 カメの顔と模様

 冷たい水中に入っていただいたS先生はじめ若い学生さんに感謝です。それにしても,初めて野外でオオサンショウウオを見るという学生さんに,必ず一発で成功されるS先生の神通力にはいつもながら脱帽しました。
 久しぶりにこの現場に帰って来ましたが,次回の幼生調査が楽しみです。



コメント

  • 2014年初調査をうまく纏めていただき感謝です。
    ヌシは胴長をはいて「やる気」をみせたんですが、ひるからのぽかぽか天気に
    ちょっとウトウト、お昼寝させていただきました。皆さんゴメンナサイ!おかげさんで、より詳しいデータの蓄積ができています。生体2匹も記録できました。感動もいただきました。ありがとうございました。 -- ヌシです 2014-01-28 (火) 10:57:49
  • 予想通りの結果に皆さん満足しちょりんさったのー。ここのオオサンショウウオ繁殖地は今のところ健在じゃが、上流の山林伐採や田んぼの養魚場が不気味じゃてー。ヌシさん曰く、「油断はできんでー。」 -- かやネズミでがんす。 2014-01-28 (火) 17:28:01

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