ブログ/2014-07-02
国指定名勝天然記念物・鬼の舌震
ミーアキャットです。
島根県仁多郡奥出雲町三成の『鬼の舌震(したぶるい)』です。この名の由来は,出雲風土記に出てくる『ワニの慕(した)ぶる』が転訛したものとされています(写真3)。
斐伊川の支流,大馬木(おおまき)川の中流部の渓谷です。両岸には粗粒黒雲母花崗岩の断崖絶壁が続き,河床には直径10mもの巨大な岩塊が重なっています(写真4~5)。
岩塊や河床の岩盤は,研磨されて滑らかになっているものがたくさん見られます(写真6~7)。
特徴的なのが,ポットホール(甌穴)です。現河床よりかなり高いところにも見られます(写真8~15)。
河床には現在,形成中のポットホールが見られます。水流が勢いよく回転していました(写真1,16~18)。
ところどころに花崗岩の絶壁が見えます(写真19)。
遊歩道の北側入口には,吊り橋が架かっています(橋長160m,水面からの高さ45m)。”しまね景観賞奨励賞”と書いてありましたので,少し渡りかけてみましたが,極度の高所恐怖症の私は,1/3くらいのところで引き返しました(写真20~23)。
明治~昭和の歌人与謝野鉄幹・晶子夫妻は,この地を訪れた際に,つぎのように詠まれたと現地の説明板に書いてありました(写真24)。
・与謝野鉄幹
したい山 まことに誰を したふらん 清き涙の 岩こえて鳴る
・与謝野晶子
紫の 水のつとふは 目におかず 並べる岩の くはだつること
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