ブログ/2014-07-19
利尻登山・最終
「てかり」です。
利尻登山も最終報告です。
今日が、この旅行の目的の朝です。外が白じんで来て3時に起床、窓を開けて天気を見る薄雲だが良いようで、稚内の方、水平線が赤くなり出した。(写真01)目では見えないが、カメラからは前回述べたように、50キロ向こうの稚内のノサップ岬の塔がよく見える。
2泊した宿、何とユニークな名前、演歌でも出て来そう。
登山グループは20名(女9.男11)、今日の行程は北陵、鷲泊コース、約10時間なので、宿を4時半に出発する。15分で登山口(標高.225M)に到着した。
登山口では厳重に外来種の持ち込み防止の管理がされていて、三段の水升が有り、その中にグレーチングが敷いてあり靴のゴム底が滴る程度の水が上段から流れていて、靴を洗う様に成っていて、各自下段から順に中を通過した。
登山口からなだらかな舗装道路を20分進んだ所に雄一の水場(甘露泉水)、もの凄く冷たいし水量も多い、ここで、2リットルの水を準備した。
標高、270m、ここから自然道を登るが、林間で風が無く熱かった。しかし、薄曇りで陽が当たらなくて未だ良かった。ちなみに、ここの合標柱表示は、宛にならないらしい、1合標柱は桟橋に、2合標柱は役場に成っているとか、また、山中登山道の標柱は作業者が休んだ所だとか、まあ、気休めで。?
出発して、165m登った、樹林帯でコマドリが沢山さえづっていて、ガイドさんからコマドリの名前についての、いわれを教えて貰った。(鳴き声が馬の嘶きに似ているからとのこと。)登山道の左右は、ツルウルシがびっしり生えているので、かぶれない様に、ふれない様にと。
出発して385m登る、森林帯から脱出、今度は落葉樹林帯に入る。ガイドさん、ザックの揺れがダイナミック、目方が何キロ有るのか尋ねると、20キロ弱とのこと。私の倍くらいのザックを背負って登っているのだ、でも彼曰く、人間を背負うより楽だとのこと。もし万が一、彼が人を背負ったら、彼のザックは誰が受け持つのかと、一瞬頭をよぎった。
出発して、2時間半 535m登った、小腹も空いて一寸補食。
初めて花らしい花に出逢った。
登山口から670m登るが、まだ利尻山は見えぬ。
普通はここから麓が見えるのだが雲が一面張っていて、雲の絨毯のみ(登高895m)、ここから上の谷筋に雪渓が見られるようになった。ここから長官山(1218.3m)に、約100m登る。
ハイマツの中を、約100m登る。
ハイマツのつづれ道にひっそりと咲いていた。
1218.3m長官山まで到達、後500mだと思ったが、やたら険しく成ってきた感じ。
花らしい花が出てきた。
ここにしか咲かない花、と言う歌が有ったが正に、出会えるとは思わなかったので、とても感動した。草地の中に有ったら見逃すだろうが、素朴で気高く凛として、風の吹きすさぶ荒れ地に単独で育っている姿は感動的。数株しかなく、風に吹かれて根がグラグラしても、記念物なので砂寄せも出来ないらしい。
やっと、1410mまで登ってきた、後 309mとなったが山頂は遙か彼方。ここまでは登山道の整備が出来ていたが、これから上は本当の自然道で、沢道の様だが相当の雨が降らないと水は流れない(地浸)。
花を見ながら、最後の登りを楽しんで登る。
山頂直下、元々、頭の上の草の有るところが道で有ったらしいが、登山者の足で土砂が下方に送られ、2m以上剔れた。
剔れた壁面は3m以上のスコリアの堆積層で密度も荒く、ボロボロと崩れる弱い地盤である。
山頂で咲いていた。
山頂はさほど広くは無いが、平であった。
鞍部にある避難小屋と長官山に続く尾根道。
是より樹林帯で見るところも無くなる。
やっと降りてきた感じ。12時間30分の奮闘で有ったが満足。
宿に着いて、フロントに第一声、生がほしいと、立て続けに2杯、至福の一時これでご褒美は頂いたと。後は、風呂から上がり大宴会、女性陣も猛者の集まり、呑むは、呑むは、
翌朝、朝食を済ませて渡り廊下を通っていたら、白い蝶がふわ、ふわと、飛んでいた。良く見ると宿の裏の草むらに沢山いたので、見ると孵化の真最中であった。出発前に撮影した。
帰って調べてみたら、エゾシロチョウだと判った。
稚内に帰るフェリーで海猫が傍で一曲歌を披露してくれた。 ァカー・ァカーァカー・ァカー・ァカーと、かなり長く歌ってくれた。
稚内で海鮮市場に立ち寄った。生きている大きなタラバガニがいた。甲羅の大きさが優に30センチ以上有り、足の長さもそのくらい有って口を見ると、バケモノとしか形容出来ない代物であった。丁度、前歯の抜けた人を思い出し不気味であったし、声でも出したら背筋が寒くなるなと、色々と想像した。これを買って帰っても、我が家でボイルするには風呂しか無いなと考えた。
コメント
- 「てかり」さんの旅行記は,いつも楽しいですね。写真がシャープでいいですね。 -- ミーアキャットです。 2014-07-19 (土) 10:09:42