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ブログ/2014-07-23

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荒神谷遺跡

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写真1 銅鐸・銅矛

ミーアキャットです。
 島根県出雲市斐川町神庭(かんば)の『荒神谷遺跡』です。紀元後1世紀頃の弥生式青銅器と考えられています。1984(昭和59)年~1985(昭和60)年に発見されました。

 当時の状況を新聞記事は驚きを持って刻々と伝えています(写真2~5)。

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写真2 新聞記事(1984.7.18)

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写真3 新聞記事(1984.8.19)

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写真4 新聞記事(1984.9.8)

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写真5 新聞記事(1985.8.18)

 出土した銅剣358本,銅鐸6個,銅矛16本すべてが1998(平成10)年に国宝に指定され,島根県立古代出雲歴史博物館に収蔵されています。

 現地の説明板にはつぎのように書いてあります(写真7)。

国指定史跡 荒神谷遺跡
 この史跡は,昭和59年(1984年)農道予定地の発掘調査で,全国最多の銅剣358本が出土,翌年に隣接地で銅矛16本,銅鐸6個が出土し,日本古代史上最大の発見として大きな脚光を浴びた遺跡である。これら弥生時代の青銅器群が埋納されていたのは,仏教山(『雲風土記』記載の神名火山)から延びる山間の小さな谷斜面で,現在は発見当時の状況が再現されている。
 出土した銅剣はすべて「出雲型銅剣」ともいわれる中細形C類とされるもので,全長50~53㎝あり,うち344本には基部に×印が刻まれている。同型式の銅剣は山陰地方でこれまで3箇所11本が出土としており,地元産とする説が強く,この地方の弥生時代を考えるうえで鍵を握る青銅器である。銅鐸は高さ約22~24㎝の小型品6個で古い型式である。銅矛は長さ70~84㎝で,刃部を綾杉文に研ぎ分けた例があり,北部九州産と考えられている。
 青銅器が埋納された時期は,弥生時代中期後半から後期はじめと考えられており,いわゆる邪馬台国が登場する以前にあたる。この時期,ここに多種類の弥生青銅器が大量かつ一括して埋納されたということは,他に例がなく,出雲地域に近畿地方や北部九州と同じほどの勢力が存在したということを証明するものである。また,学術調査で青銅器の埋められた様子が確かめられた貴重な例でもある。出土青銅器は国宝に指定されている。
 昭和62年(1987年)1月8日指定(国史跡)
                平成12年(2000年)3月
                           島根県教育委員会
                           斐川町教育委員会

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写真6

写真7  説明板.jpg
写真7 説明板

写真8 復元状況.jpg
写真8 再現状況

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写真9 左側は銅剣,右側は銅鐸・銅矛

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写真10 銅剣358本

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写真11 銅鐸6個,銅矛16本

 荒神谷博物館のガイドブックによりますと,国宝に指定された理由として,つぎのように記載されています。
①今までに全国で出土した銅剣の総数300本を上回る数が,荒神谷遺跡一箇所から出土したこと。
②銅鐸と銅矛が同じ場所から出土したこと。
③埋められていた状況が発掘調査で分かった貴重な例であること。
④弥生時代の青銅器として優れた学術資料であること。

 この荒神谷遺跡については,いろいろな推理・解釈がなされてきましたが,同ガイドブックによりますと,『集落から離れた見晴らしの良くない丘陵斜面になぜ埋められたのか』という理由として,つぎのような説があげられています。
①祭祀説
 雨乞い,収穫,地鎮など豊穣の祈りを大地に捧げる祭祀。
②保管説
 マツリの儀式の時に取り出して使用するため,ふだんは土中に保管した。
③隠匿説
 大切な宝である青銅器を,部外者から奪われないように隠した。
④廃棄説
 時代の変化により青銅器が不要になったため廃棄された。
⑤境界埋納説
 共同体間の抗争の緊張から生まれた”境界意識”の反映。

 筆者は考古学の知識が全くありませんが,直感的感想としては,
・埋められた場所が土中の浅いところであり,雨などの浸透水により錆びたり朽ちたりすることが容易に予想できること。
・本当に大事な宝物で必ず使用するものであれば,土中に保管するにしても,たとえば収納室として石棺のようなものを造るとか,木の箱に収納するとか,布で巻くなどの保護をして埋納することが考えられるが,裸のままで土中に埋めていること。
などから,廃棄埋葬説が分かりやすいと思っています。

写真12 荒神谷博物館.jpg
写真12 荒神谷博物館

写真13.jpg
写真13 近くで散歩していた豆助

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写真14 同上



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