ブログ/2014-08-06
奥穂高岳登山(下)
「てかり」です。
続いて、奥穂高岳登山の後編ですが、何事も予定通りには行かない物ですね。23日迄の日中の良い天気は嘘みたい、夕方から濃いガスが流て来だし、肌に水気を感じる様になりました。予報では下り坂との予報、20時消灯で、バイオ麻酔薬のおかげで即、眠りに付きましたが、24日2時頃目覚めましたら、雨たれの音、今日はやばいかなと思いつつ朝を待つ。
朝、雨は上がっていたがガスが濃い、9時頃まで様子を見ることにする、晴れなければ断念して下山。8時過ぎ、風が出てきて雲(ガス)が動き出した、予定では朝早く涸沢ヒュッテ(山小屋)を発って山頂へ、山頂を極めて下山し涸沢ヒュッテで、1泊し翌日上高地まで下山する予定であった。とりあえず、予定を変更し、山頂直下の奥穂高岳山荘まで登り、そこで一泊し様子を見ることに成った。西風が吹いて雲(ガス)が稜線を越え、襲いかかる様に降りてくる。
まずは、腹が減っては戦は出来ぬで、朝食。 写真01.
小屋を出発して、雪の涸沢カールを見る。 写真02.
大雪渓に到達、アイゼンを装着、装着すると足回りがもの凄く信頼できる。この時期の雪はシャーベット状に成らず、氷付いて硬くて非常に滑りやすい。 写真03.
雪渓を脱出しガレ場となるので、アイゼンを外す。 写真04.
今度は、石のがれきの集合地、ガレ場の横断。 写真05.
ガレ場からザイテングラード(岩場の急登尾根筋)に。 写真06.
吹きだまり、谷筋に雪が集まり厚い積雪の雪渓、ここだけは補助ロープが張ってある。 写真07.
ザイテングラードの下部に到達。 写真08.
ザイテングラードにアタック、長い岩登りがつづく。 写真09.
何とか穂高岳山荘(2,983m)に到着した。濡れた物は乾燥室に入れる。後は明日の天気次第、運を天に任し天命を待つ。ガイドからザイルの結び方などの指導を受ける。今日もまた、バイオ燃料をジョツキ、2杯チャージする。
夜中、猫が泣くような音がする、屋根が風を切る音だそうで知らなかったら不気味。朝、明るくなるのは早い、山小屋は東西が切れ込んだ所に建っているので風がきつい。昨夜は20メートル以上の風が吹いていたみたいで、この状態が続けば登頂は断念して下山。大体、西風が多いみたいで小屋の横の雪渓も西側から解けて行っているみたい。明るくなって外を見ると、一面のガス。 写真10.
今日の天候、外で写真を撮していたら、山小屋の支配人が出てきて、空を見て一時間したら収まると話して呉れた。ガスも飛んで見通しも良くなってきた。 写真11.
風は相変わらずきつかったが、食事をして出てみると収まっていたが、雲は生き物のように動いていた。 写真12.
岩山の途中に二本のはしごが見えた。 写真13.
我々ピークハンターは、もう少し、風が収まるのを待っ事にする。 写真14.
縦走グループは山頂が狭いので少し早く出発した。 写真15.
気象判断。 写真16.
山小屋の庭にイワヒバリがいた、ほんの2メートル位の所に、別に人を恐れるような事もなく自然体で。 写真17.
ピークハンターグルーブも登山開始。 写真18.
岩の割れ目で咲いている草花。キンバイかダイコンソウか。 写真19.
遠くガスに霞むジャンダルム。写真20.
見えてきた奥穂高岳 写真21.
奥穂高岳山頂、山頂は神域で立ち入りは出来ないとのことであった。 写真22.
奥穂高岳の向こうにジャンダルム(衛兵の意)がどっしりと控えていた。 写真23
下山途中で出逢った、スイス人の女性。 写真24.
遭難者の慰霊碑があった。 写真25.
穂高岳山荘のヘリポートが眼下に見えてきた。 写真26.
鎖場の下山。登るときより降りるときの方が難しい。 写真27.~28.
穂高岳山荘まで下山 写真29.
今度は、昨日登ったザイテングラードを降りる。 写真30.
やっと、穂高岳登山口の横尾大橋まで降りてきた。 写真31.
ちなみに、この日の歩行距離は、19kmくらいでした。
End _
次は、薬師岳(2,926.0m)、黒部五郎岳(2,839.6m)、三俣蓮華岳(2,841.2m)、双六岳(2,860.3m)、の縦走にチャレンジしたいと思っています。
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