ブログ/2014-08-30
オオサンショウウオ女子
かやネズミです。
昨夜(8月29日)、オオサンショウウオ夜間調査が行われました。生憎の小雨模様、連日の雨で増水、濁りの出た河川を前に参加した10人の士気もイマイチ盛り上がらない中、来月の全国大会の夜間観察会場となる三篠川上流を調査開始。先般の豪雨で川岸が決壊した箇所も散見されます。オオサンショウウオの巣穴があったところも決壊していました。(写真1)
決壊した巣穴から上流100mの瀬に77,5cmの新規個体を発見。腹がパンパンに張ったメスで産卵が近いようだ。(写真2)発見したのは広大生N君で初めての発見で嬉しそう。これでみんな一気にボルテージが上がりました。
結局、三篠川では上記1個体のみで、場所を5km離れた椋梨川に移動。今回の参加者は広島大学総合博物館からS先生、学生のN君、山口のYさん、地元のOさん、当自然研究会からIさん、Kさん、Fさん、Sさんの女性4名とMさんと小生の合計10名でした。そのうち女性2名は胴長靴を履いて増水した川の中に入りました。「カープ女子」が話題になっていますが彼女らはさしずめ「オオサンショウウオ女子」です。(写真3)
支流で昨年、捕獲してマイクロチップの入った個体を発見。頭に傷のある79cmのメスですが尾の傷はだいぶん癒えて再会を喜びました。昨年より身長は1cm伸び、反対に体重は300g減少。その意味するところは?(写真4)
夜も更けて10時を過ぎました。雨も上がり空を見上げると満点の星空です。終了間際の本流で56cmのマイクロチップの入った個体が捕獲されました。記録からこの個体も一年で身長が1cmほど伸びていました。(写真5)
写真5 いやがるオオサンショウウオをなだめながら記録する隊員
夜食のパンとドリンクを用意してくれたI女子。オオサンショウウオ女子達は調査の最前線でまた裏方として彼女たちはもはや欠かせない存在です。これも我らがヌシさんのご人徳でしょうか。そのヌシさんも傷が癒えて調査に復帰される日も近いようです。オオサンショウウオ女子が待ってますよー。(写真6)
本日の調査は新規個体捕獲に始まって新規個体の捕獲で終了。最後に捕獲された 77.5cm、3.75kgの新規個体にマイクロチップの埋込みを初体験するS女子。(写真7)
S先生からマイクロチップ埋込みの初体験を聞かれて「自分が注射をされるのは嫌だけど一度注射をしてみたかったので、出来て嬉しいです。」と答える笑顔のオオサンショウウオ女子でした。(写真8)
コメント
- 皆さん、ご無沙汰です。かやネズミさんはじめ皆さん、いつもいつもありがとうございます。そろそろヌシも復帰?、皆さんとの再会、オオサンショウウオ達との再会が楽しみです。乞うご期待!?
-- ヌシです 2014-08-30 (土) 09:46:46