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ブログ/2014-10-11

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椋梨川のヌシ「タカマツサン」

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01-写真.則東堰-1、

「てかり」です。
 10月3日、豊栄の三篠川、豊栄大池から流れ出る水の混濁が、2ヶ月以上継続しているのに関して原因と影響、そして改善対策はどうするのか、各方面の方々と検討する事となった。
 行く途中、上田副会長から豊栄町乃美(椋梨川)でオオサンショウウオがいたとの情報が、地元の人から寄せられたので現地を見ていこうと立ち寄った。橋の上から堰の方を見ると、なんと木の根っこかと思える様な、今まで見たことも無い大きなオオサンショウウオが浅瀬にいた。昼だから動かないので、じっとしているので見る人が見なければ、流木が沈んでている位にしか思わない。

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02-写真.則東堰-1の2

 会議が終わり、再び現地(則東堰)に行くと、例のビックサイズのオオサンショウウオが、未だ浅瀬にいた。

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03-写真.則東堰3 

 桑原先生が捕獲するからと、網を片手に川に入り捕獲されたが、運び方がいつもと違った。水の中を引きずって来られた。

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04-写真.捕獲模様1

 計量するバネ秤がフルスケールで計量できず、乃美の地区長さんが自宅から体重計を持って来て頂いたりと、夕暮れ時の散歩の人たちも暫し観察されていた。
 体長測定でも雨樋ゲージには巾が狭くて入らず、河原で測長した。計測結果は、体重.10.5 Kg ・ 体長.119 cm

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05-写真.捕獲個体その1、

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06-写真.捕獲個体その1-2

 さらに捕獲、計.4匹捕らえた、何れも大きい体型であった。

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07-写真.捕獲個体その2、

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08-写真.捕獲個体その3

 その後、清水先生が、再調査に入られてさらに、4匹を捕獲したと連絡があり、内2匹が新個体であったとのことで、堰下で総計6匹の新個体が見つかった事になった。

 当初、大水で上流から流されたのではと、考察したが全く違っていて、逆に上流に登っていて堰に阻まれて登れなかったのではと、考えるのが正論かも、?

 総て、個体識別チップを入れてリリースされた。


事務局より
翌日、桑原先生から以下のメールが関係者に届けられました。

『・光宗様:乃美のオオサンショウウオのデータをお送りいただき、ありがとうございました。119㎝、すごいオオサンショウウオでしたね。他の3頭も1m級なのに、まるで小さい子供のようでした。

・土岡ヌシ様、清水先生:この人(ハンザキ)は「タカマツサン」と呼んではいかがでしょうか。もう、これ以上のオオサンショウウオはまずは出てこないと思います。(安佐動物公園の調査記録でも、120cmを超える個体は127cmの記録が1例のみと記憶しています。)推定年齢91歳?。まさに豊栄の100年間を見てきた生き証人です。今後も、則東橋の下に姿を現すことでしょう。

・文化課様、皆様:広報して、豊栄のシンボルにしてはどうでしょうか。ご検討ください。』



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