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ブログ/2015-09-26

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苦い思い出 痩せた子

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写真0、真ん中の子が4カ月後には・・

ヌシです。
 トップ記事の中国新聞記事に面映ゆい、恥ずかしい気持ちですが、これからの責任を感じております。引き続き、皆さんとともに頑張っていきたいと思います。ご支援のほど、よろしくお願いします。
 今回の件は、記者に「僕を取材してもなんも面白いことはないよ」と、柔らかくお断りしてきましたが、今までの報道のお礼が言いたくて、取材を受けました。当日の会話は、20年前の自分の病気の不安から逃れるために「自然」の世界で遊び始めた、私のめちゃくちゃな体験談でした。しかし、記者さんは素晴らしい纏めの文章、さらに文意・内容を展開してくれていて、「さすが」と感心しています。

 記事内の「苦い思い出、やせの数値化」というのは、2012年に開催された第9回日本オオサンショウウオ岩国市錦町大会で教えていただいた魚類の肥満度(F値の方式=体重g×1000÷全長cmの3乗)を参考にさせてもらっています。
 死んでしまったこの子の場合(写真0 福永会員提供)、2011/8/6の初見時の体重3.1キログラム、体長83cm(写真1)から肥満度 F=5.42、2カ月後の調査2回目2011/10/8はF=3.84に激ヤセしていました(写真2)。食べられない理由があったのでしょう。結果として2011/12/12 には死体で発見されました。冷たい水中に手を入れて、遺骸の部位を出来る限り回収しました。(写真3,4 船越会員提供)現在は冷凍庫の中に保管されています。10月の時点で何らかの対策を講ずるべきだったかもしれません。今となっては残念な苦い思い出です。

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写真1

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写真2

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写真3

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写真4

 幸いにも、この子の死に至る数値の変化は大きな意味を持ち続けています。たとえば、前年の岩国市錦町のオオサンショウウオの緊急保護、飼養?に役立ち、その後順調に体重が回復し、数匹放流できたと聞いています。この子の死が、思いがけず役立ちました。せめてもの慰めです。また私達は、生息場所の適否を判断する重要なよりどころの一つに、個体別“カルテ”のF値の変化があると考えています。

 簡単ですが、補足説明でした。



コメント

  • 会長の生き方に感銘を受け、新聞記事をすぐに切り取って保存しました。すばらしい活動をねばり強く続けられていて尊敬いたします。 -- ゴリ 2015-09-27 (日) 11:31:31
  • ゴリさんから、身に余るお言葉をいただき恐縮しています。これからもコメントをください。「どうして?どうして?」を連発する子どもが、そのままおじいちゃんになっただけです。もっとも、今は恥ずかしいから「どうして?」を口にしませんwww。自分にとって、知る感動は何にも代え難く、生きるエネルギーになります。 -- ヌシです 2015-09-27 (日) 12:16:19

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