ブログ/2016-02-11
体長75mmのオオサンショウウオの幼生発見!
ヌシです
先夜、広大総合博物館のS先生がオオサンショウウオ幼生調査(東広島市豊栄町椋梨川)のため、タモ網で産卵巣穴の周辺を掬ったところ、体長75mmの幼生が1匹確認されたそうです。電話での情報のやり取りなので手元には画像はありません。
さっそく「日本ハンザキ集覧」(生駒義博編;1973)で調べましたら、生後1年、体長80mmの第56期に近いものと推測しました。P432(写真1) 昨年9月に産卵された幼生は現在体長50~55mmですから、この子は明らかに大きく、昨秋産卵されたものでなく、更に1年前のものと判断できそうです。
「産卵巣穴から離散した幼生たちの行方は?」は我々の調査の主目的の一つです。「幼生たちの一部は産卵巣穴の周辺で育っているかもしれない」という仮説が少し証明されたことになります。春一番、嬉しい発見です。
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