ブログ/2016-05-22
「三原転石会」の記念誌
ヌシです。
「三原転石会」は、昭和51(1976)年、広島県三原市地域の学校の先生方が中心になって広島地学会三原支部として発会されたとのことです。この記念誌はこのたび同会の創立40周年を記念して纏められたものです(写真2)。
ヌシは会の存在を風の便りに聞いていましたが、残念ながら会員ではなかったので、一度もその活動に参加できず、内実は今までよく知りませんでした。
この記念誌の内容は「地学」関連の報文記事がほとんどですが、活発に活動されていたことが記録されています。例えば1976~2000年にかけて52回にもわたる野外巡検を実施されたようで、他県には岐阜、奈良、兵庫、岡山、高知、徳島、香川、愛媛、島根、山口、福岡、大分県まで巡検されておられました。また、専門家による貴重な研究資料も掲載されています。
1. 三原市佛通寺北方巡検案内書(今村・楠見・吉村)
2. 三原市東部地域の高田流紋岩類(河原富夫)
3. 八幡町付近の地質と三原市の地質(稲井耕壮)
4. 久井・矢野岩海の形成過程 (編集委員)
ヌシが東広島市自然研究会に入会(2004)して、初めて参加した行事は「ナウマンゾウとひろしまの化石展」(平成16年5月13日~6月6日、主催三原市・三原市教育委員会)見学でしたが、この展示会にも三原転石会さんは展示協力されておられました(写真3)。
このように活発に活動されていた転石会さんが「大きな区切り」をされると言われます。長い間、会活動を支えられてきた皆さん、お疲れ様でした。機会がございましたら、じっくりお話をお伺いしたいものです(写真4)。
なお、三原転石会の皆さんが集められた岩石・化石標本などは三原市幸埼町の旧久和喜小学校の「さざ波学校」に保管・展示されているそうです。ここにも見学に行きたいと思っています。
*記念誌などのお問い合わせ先:田坂 亘さん 電話0848‐62‐2521
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