ブログ/2016-07-13
豊栄小学校の自然観察会に
ヌシです。
7月11日(曇り)。先日の草刈りに続いて、豊栄小学校の自然観察会に参加しました。私たちの通常調査もかねて、新4年生11人に椋梨川上流部の川や堰の状況、産卵巣穴ややせ個体の確認、合わせて共生生物の確認などのオオサンショウウオの実態を学習してもらいました。保護者も数名参観されました。(写真0)
2年前の第11回日本オオサンショウウオの会東広島大会の開催がきっかけとなり、広島大学総合博物館さんと市環境対策課さん協働の出前授業がここ3年間続いています。これは関係者や小学校の皆さんの大きな理解・協力があればこそできることであり、そして確実に、地元にオオサンショウウオ保全の機運や人材が育っています。大変嬉しいことです。
まず、オオサンショウウオと共生している生き物や水質などの調査です。採集と解説です。(写真0,1,2)
その後、オオサンショウウオの調査です。この人工の堰直下には、いつも複数のオオサンショウウオが遡上できずにいます。いままでの調査で、この堰を越えた子はいません。問題の堰です。両岸はコンクリートブロックですので巣穴も作ることができません。子どもたちはすぐ発見しました。(写真3,4)
あっという間に2匹捕獲しました。衣装ケースにいれてじっくり観察です。みなさん興味津々。ほとんどの方が初体験。触ってその感触を確かめながらケガや指、傷跡など全身の観察、総排泄孔の確認も欠かしません。(写真5,6,7)
リーダー(読み取り機)でチップナンバーの読み取り、体重、体長測定しながら、個体の情報を野帳に記録。いずれも再捕の子でしたので、過去のデータと比較検討します。このように調査のすべての内容・手順を理解してもらって、捕獲時の場所に放流。(写真8,9)
いままで何度も取材された広島ホームテレビさんは「これからも継続して豊栄の自然を取材させてもらいます」。地元のカモンケーブルテレビさんも来られていました(写真10)。
解散時、「オオサンショウウオを守りますよ!」と言われた、新しい校長先生のお言葉が胸に響きました。みなさん、ありがとうございました(写真11)。
なお、広島ホームテレビさんの放送は7/18(月)PM6:40、「地球派宣言」の中の予定だそうです。
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