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ブログ/2016-11-18

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椋梨川の植生調査(秋編)

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写真1 清水先生から巣穴周辺の環境について説明を受けました

ソルトロードです。
 11月11日に豊栄町椋梨川向谷のオオサンショウウオ巣穴付近、生育地周辺にて、秋の植生調査を行いました。広島大学宮島実験所で植物ボランティアをされている先生にお願いをして、前回の6月17日に調査した場所よりさらに上流の巣穴付近を重点的にどんな種類の植物が生育しているかを目的にして行いました。当日はヌシの巣穴の手前から川に渡り、支流のもうひとつの巣穴のあたりまで、歩きながら樹木を観察しました。写真1、2

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写真2 熱心に調査をされる先生

 同行していただいたのは、広島県の植物を長年見てこられたというスペシャリストの先生です。今回、たくさんの植物の名前を教えていただきました。特に2か所の巣穴周辺は非常に多様な樹木で構成されていることがわかりました。先生は、このあたりはごく普通に里山にみられる種類の樹木が普通に生えていますね、とも言われました。オオサンショウオにとって、特別な環境が必要なのではなく、昔ながらの里山環境がそのまま維持されていることが大切なんだなと改めて感じました。写真3

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写真3 巣穴のそばに生えていたタムシバ。先生は、同じ種類の木でも、
大きい木のほうが小さい木よりも早く落葉するんだよと教えてくださ
いました。

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写真4  巣穴のオオサンショウウオを確かめる清水先生

 巣穴をとりまくように、ミヤマガマズミ、タムシバ、ヒメコウゾ、ハンノキなどの種がよく生えており、これらの落ち葉が中心となって幼生の隠れ家になっているのではないかと推測されました。

今回の調査で確認した樹木
<巣穴周辺>
落葉樹:コナラ、ヤマフジ、エゴノキ、クロモジ、サルトリイバラ、アブラチャン、クリ、アベマキ、ノイバラ、アカシデ、ウリカエデ、カキノキ、ミツバアケビ、ヤマコウバシ、カマツカ、クサギ、ミヤマガマズミ、コバノガマズミ、ウラジロノキ、コバノミツバツツジ、タムシバ、アオハダ、タンナサワフタギ、コアジサイ、タカノツメ、ウメモドキ、ザイフリボク、ヒメコウゾ、リョウブ、ヤマウルシ、スノキ、サクラバハンノキ、ネジキ、タラノキ、サンショウ、ウツギ、ネムノキ、ヤマザクラ、イヌザンショウ、ネジキ、ヤマウグイスカグラ、ムラサキシキブ、クマイチゴ、ビロードイチゴ、コツクバネウツギ、ヤマウコギ
常緑樹:シラカシ、スギ、アセビ、キシツツジ、ヤブコウジ、ヒサカキ、イヌツゲ、ソヨゴ、ヒメユズリハ、ヒイラギ、アカマツ、ヤマツツジ、ヤブツバキ、ヒノキ、ネズ
<橋の下・道路南側>
落葉樹:サクラバハンノキ、スイカズラ、ヌルデ、カマツカ、ウメモドキ、ミヤマガマズミ、イソノキ、エゴノキ、コバノミツバツツジ、ナツハゼ、ヤマウルシ、コシアブラ、ハネミイヌエンジュ、ナガバノモミジイチゴ、ヒメコウゾ、コナラ、コアジサイ、ウリカエデ、ハンノキ、ミツバアケビ、リョウブ
常緑樹:シロダモ、ヤマツツジ、ナンテン、アセビ、ヒサカキ、ソヨゴ、ネズ、イヌツゲ

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写真5  向谷の紅葉風景。落葉樹が多いのがよくわかります。

 6月17日、11月11日と2回の調査により、ゴウジョウ堰から橋の下までの植生調査を行い、向谷の植生がどのようになっているのか、少しずつ分かってきました。また、豊栄町はオオサンショウウオだけでなく、古き良き時代の日本のふるさとの山であることがよくわかりました。今後は、さらに森林の生態系のしくみや手入れの仕方についても勉強していきたいです。そして、ここ豊栄の里山の原風景がどれだけすばらしいか、みなさんに伝えていけたらと思います。写真5



コメント

  • 貴重な調査をありがとうございます。人口巣穴に対して自然巣穴と言っていますが、その”自然”の植生という重要な部分を客観的で具体的に記録していただけて大変嬉しいです。 -- ヌシです 2016-11-18 (金) 21:02:23

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