ブログ/2017-07-07
第3回ワークショップ(2)
ヌシです。
さらに上流に移動。ゴム製の可動堰のH堰です。この“風船堰”は1990年に設置されたようです。高さは1.2mで、この堰を越えて下流側から上流側には移動できません。写真1
コンクリート製のS堰です。何の変哲もないような堰ですが、繁殖などのため、この堰を越えて上ったオオサンショウウオはいままで一匹も確認できていません。写真2、2‐1、2‐2
堰直下のコンクリートのテラスの上(水深数センチ)で痩せた成体1匹捕獲しました。リーダーで読み取ると再捕(・・8828)の子でした。5月の調査時にはこの堰よりも数百メートル上流側で捕獲したのですが、増水で押し流され堰を上れない状況にあると判断し、このまま放置すると、この場所でのヤセがさらに進み、死んでしまう怖れがあるため、関係者と相談してこの堰の上の元の区間に放流しました。緊急保護措置です。写真3
最後は直立するG堰です。写真4,4‐1
以上、下流から順に、オオサンショウウオの障害になると考えられている場所をピックアップして現地を見学しました。
終了後、地域センターで総括です。写真5
本日は、分野の異なる17名の参加者とともに椋梨川上流部の問題個所を具体的に見学できました。ここのオオサンショウウオの保全に向けて、抱えている問題が広く共有される大きな一歩になったと思います。また、和歌山大学のT先生からも有意義な助言をいただき、今後の方向がはっきり見えてきました。
さらなる熱意と知恵を結集して、オオサンショウウオたちを未来につないでいきたいと思います。皆さん、ありがとうございました。
~おわり~
参考:ブログ/2017-06-07の写真2,3の個体です。
コメント
- 先日は、お疲れ様でした。綺麗にまとめて頂きありがとうございます。
このような勉強会を重ねて、具体的な活動に繋がていきたいですね。引き続きどうぞよろしくお願い致します。 -- yodarekake 2017-07-12 (水) 08:10:13 - ヨダレカケさん、コメントをありがとうございます。
一生懸命付いて行きますので、よろしくお願いします。 -- ヌシです 2017-07-12 (水) 23:47:14