ブログ/2019-01-10
豊栄のオオサンショウウオ 2019年初調査
小ヌシです。
1月9日、今年初めてオオサンショウウオ幼生調査とテレビ取材の下見を行いました。
今はまだ冬枯れの里山で関係者7人が半日過ごしました。
時折小雪が舞った寒い一日でしたが、午前10時半地域センターに集合し、お昼前には無事予定を終了できました。写真1
まず、昨年の豪雨で無事だった産卵巣穴周辺から始めました。昨年にヌシの存在と産卵は確認済みです。写真2
落ち葉だまりから念願の幼生を2匹発見。それぞれ後肢の第5指(小指?)も確認できました。ほかにカワムツ?の幼魚数匹とイシガメ1匹確認。計測後、いつもの通り放流しました。写真3,4
場所を下流に移し、新巣穴の周辺を探しました。ここでも幼生2匹発見。落ち葉だまりはカゲロウなどの水生昆虫の幼虫がたくさんいました。写真5
思いがけず成体1匹捕獲し計測(体長66㎝)。チップから再捕の子でした。この子が豪雨後の行方不明の子かどうかは今はわかりません。写真6
さらに1㎞ほど下流の新産卵巣穴に移動。周辺を探りましたが発見できません。ここでもカワムツ?の幼魚を確認。上流側では幼生の離散が始まっているようですが、下流のここはこれから離散が始まるのでしょう。
忙しくなります。1/14は夜間調査。1/15は終日、豊栄小学校の授業応援。1/16の午前中は幼生離散調査と続きます。テレビの取材も同時進行と聞いています。「このスケジュールは2012~2013年の幼生調査以来だな、できるだけ付いていこう。雪が積もりませんように」と小ヌシは思っています。
今までの調査から今回は時期的に相当早いと思いながらも、それぞれ幼生を発見でき一安心。また、活性の低い真冬でも成体、幼生が見つかる不思議さ、落ち葉だまりの落ち葉の重要性を再認識させてもらいました。落ち葉だまりは「川のゆりかご」と表現しても良いかもしれません。写真7
付記
幼生は何を食べている?という研究は、昨年実施された第14回南部町(鳥取県)大会で、私たちのメンバーの広島大学の皆さん(児玉敦也さんほか)が「水生昆虫を主としたオオサンショウウオ幼生の食性について」と題して発表されています。
参考 日本オオサンショウウオの会HP↓
https://docs.wixstatic.com/ugd/c75bdf_bc6142e0cd2944d7ae950009d7323e05.pdf
コメント