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ブログ/2021-11-03

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“古瀬戸内海”は?

-冊子「中国山地でクジラウォッチング」、「備北層群」から“

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写真1 表紙

小ヌシです。
前回に続き、またまた地学の話題ですみません。
画像の「中国山地でクジラ~」は庄原市立比和自然科学博物館地学分館の展示解説書です。
だいぶ前になりますが、「地学分館」が新設され、当会行事でお邪魔した折に購入したものだと思います。2012年発行 A4サイズ 49P。写真1,2

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写真2 裏表紙

その折の資料は残念ながら手元に見当たりませんが、分館のホールに庄原市で発見、発掘されたクジラの全身骨格化石と、その上に復元されたクジラの大きな模型が天井から吊り下げられていたのには驚かされました。写真3

画像の説明
写真3 チラシ

このたび再読しました。当時の館長の中村慎吾先生の熱い思いが伝わってきます。写真4

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写真4 同冊子「はじめに」

また、同書の「備北層群が堆積した当時の日本列島の古地理」で引用されていた地図に惹かれ、さっそく、巻末の参考文献から県立福井恐竜博物館の紀要を検索しダウンロードさせてもらいました。この論文(2004)には、56~65Ma(Ma=百万年前)から0.02Maまでの約6000万年という長い期間の“日本列島”の変遷が、36にわたるステージで古地理を復元、図示されています↓。大変な労作ですね。ゆっくり見たいと思います。ありがとうございました。

紀要3号04830150/野田&後藤 (pref.fukui.jp)
https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/

続いて、もう1冊は「備北層群」。
以前、エコバスツァーで“化石堀り”を体験させていただいた「庄原化石集談会」さんが発行された「備北層群」(2010年 A5 43P)にも古地理が掲載されています。
糸魚川淳二ほか、2003、マングローブ沼の比較環境学-日本(中新世)と東南アジア・南西太平洋(現在)-瑞浪市化石博物館専報、(9):290 から引用、一部改変されているそうです。
両誌を参考にしながら、“日本列島”の変遷や「オオサンショウウオは東日本にはいない」という地史的、地理的な疑問に向き合っていきたいと思います。写真5

画像の説明
写真5 右側表紙 左側裏表紙

当HPにリンクさせてもらっています↓。

庄原化石集談会 (fc2.com) http://shobarafossil.web.fc2.com/

参考:豊かな里海・瀬戸内海ものがたり
  :県北の化石産地を巡る



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