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ブログ/2023-01-22

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進藤松司氏作「漁民の二十四節・七十二侯、生活魚暦」

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写真1 A3→A4(70%)に

小ヌシです。
東広島市安芸津町の郷土史を語るうえで欠かせない故進藤松司氏作の“魚暦”さかなごよみ(魚の旬の暦?)です。写真1

「舟虫」は進藤さんのペンネーム?で氏の短報が掲載されている安芸津風土記3号(1971)の「三津の七不思議」から、「安芸津町史の地形・地質」を書くきっかけをいただきました。そんなご縁もあって、先日、ご遺族からいただきました。中の文章から1978年頃、71歳ぐらいで作られたものと判断。“魚”への造詣が深いですね。養殖の魚ではなく、天然物の珍しい貴重な証言にもなると思います。この魚暦によると大寒のころは鯒(こち)か鰒(ふぐ)の鍋物が旬で美味しいようです。
幼いころ、干潮の潮だまりで近所の連れとハゼなどの小魚やいろんな生き物を追っかけて遊んだことも思い出しました。
さらに、氏は漁民の民俗を書き残された希少な存在で、宮本常一さんが「私の日本地図6」(2011)のP25に、「三津を通るたびに思いだすのは進藤松司さんのことである。進藤さんはここに住む漁師で『安芸三津漁民手記』をかいた」と記されています。写真2,3

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写真2 「私の日本地図6」表紙

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写真3  同 P25(左側)に紹介されています

だいぶ前のことですが、この本が山口県周防大島にある「宮本常一記念館」の書庫に蔵書されていて、見つけた時は嬉しかったですね。写真4

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写真4 「安芸三津漁民手記」表紙

また、「安芸津町史」の「第4節 郷土史の研究に尽くした人たち 二」にも紹介されています。再掲。写真5,6

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写真5 「安芸津町史」P1025より

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写真6 「安芸津町史」P1026より

こうして安芸津町の先人たちが大きな足跡を書き残してくれていたからこそ、参考にして「もっと深く知りたい」と進んでいけます。ありがたいことだと思っています。
余談ですが、この“魚暦”はお寿司屋さんが喜びそうな“ネタ”ですね。
それにしても、現在の安芸津三津湾の“漁業”の実態はどのようなものか、気になるところです。

◎コチ - Wikipedia
◎フグ - Wikipedia

参考*安芸津町史
  *東広島の自然誌(安芸津町三津湾の風景)
  :ブログ/2013-07-28(三津湾)
  :ブログ/2022-01-25(本の紹介、再掲)
  :ブログ/2022-05-07(郷土史)



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