ブログ/2023-04-21
2023年度オオサンショウウオ活動開始(2)-幼生調査と保護
小ヌシです。
2012.2.15以来、椋梨川の幼生は連続して確認できています。嬉しいことです。さて今年度はどうでしょう?写真6
いつもの地域センターに、広博の清水先生を中心に東広島オオサンショウウオの会メンバー8人、テレビの方を含め計14名が集合。造形作家三澤はじめさんの新作「*招きオオサンショウウオ孫バージョン」が皆の無事を祈ってくれます。写真7
初参加の方もおられ、自己紹介、調査概要の説明などを済ませて現地に移動。
3班に分かれて、それぞれ水中、陸上で作業をします。小ヌシは陸上班、車で走り回りました。事前に、広博のS先生が数か所の産卵巣穴を何度も確認してくれていましたので、ポイントを絞って探すことができました。写真8
各予定区間を済ませ、捕獲したオオサンショウウオを一か所に集めて観察、捕獲場所や体重、体長などを野帳に記録をします。久しぶりにこの幼生計測作業にも応援。一匹ごとの体長を計測、成長の目安を知るため「後肢第5指あり!(後ろ足の小指)」と10倍ルーペで観察。「いつもの感覚より少し大きいな」と、内心思いながら記録していきました。
また、幼生捕獲数24匹の少なさにも、今年は産卵巣穴からの離散や落ち葉だまり下からの離散が早かったのか、それとも・・。幼生たちはいつみても可愛いです。彼らの泳ぐ姿をじっと見ていると吸い込まれそう。写真9-1,9-2
また、成体も2か所で4匹確認できました。1匹は逃がしたとM先生談。
成体が見つかってホッとしました。こうして、調査はぎりぎり間に合ったようです。
S先生に「Mイヤはどうでした?」と尋ねると、「前見た時は幼生がうじゃうじゃ、成体も確認できたけれど今日は一匹も観られず、成体もいなかった」と答えられ、離散の早さを裏付けてくれました。また、成体の餌となる魚類はそこそこ居たとのことです。
写真10-1~3
新人さんも成体の計測に加わり、手際よく体長、体重、マイクロチップの確認などを野帳に記録できました。見たことがある子たちで、リーダーでチップNOを読み取ります。すべて再捕でした。詳しくは個別の履歴データを検討しなければ分かりませんが、「豪雨にもめげず生き延びてくれていたんだ」と、再会に少しうるっと喜びです。写真11-1~4
「*招きオオサンショウウウオ孫バージョン」は小ヌシが勝手に名づけていますので。
つづく~
◎「リアル」な動物の造型作品展-広島・平和大通りのギャラリーで - 広島経済新聞 (keizai.biz)など
◎三澤はじめ 造形作家 - Bing images
参考*オオサンショウウオとの出会い
:ブログ/2015-03-12(幼生調査)ほか
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