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深い永遠の中へ-詩が生まれる場所

深い永遠の中へ-詩が生まれる場所

井野口慧子
223頁 (有)メデイクス(¥2000)


 著者は県の内外、多くの分野で活躍されている詩人。

 2003年に創刊号を発行以来26号を数え、すっかり定着した季刊誌「旬遊」に、毎号、詩の生まれる場所と題したエッセイを発表し、心和むその内容には多くの読者から共感の声が聞こえるような気がする。

 この本は、そのエッセイ集であるとともに、国の内外、多くの人々との不思議な出会い、そしてそこから生まれてくる深遠な愛の思いがつづられている。

 はかまの文章「無限の愛へ向かう奇跡の出会いは、どこからやってくるのか」に、集約されているように思う。あとがきの後に載せられた詩の最終章には、小さな水晶が虹のかけらをとじこめているようにだれもが心の中に虹を秘めている。

人が人を想うたびに
輝き 繋がり 広がって
強く 限りないやさしさで
光の束は 距離も 時も
死さえ越えていくとある。


心静まる時間を過ごされることをお奨めする。

沖村雄二

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