ブログ/2013-10-10
『安芸灘とびしま海道』探訪記
写真1 安芸灘とびしま海道 （パンフレットより）
かやネズミです。
当会主催2013エコバスツァー（11月24日予定）の下調べにヌシさんと出かけました。今回は下蒲刈島から大崎下島までの４島巡りを企画。皆さんに自然研究会らしい体験を楽しんでいただきたいと島々を訪ね歩きました。（写真1参照 2013.10.6）
玄関口の下蒲刈島には見どころが多く選択に迷いましたが「松濤園」と「昆虫の家」を見学することにしました。（写真2の矢印）
写真2 下蒲刈の案内板（呉市下蒲刈町）
①松濤園（しょうとうえん）
朝鮮通信使の全容を専属ガイドさんの説明を聞きながら見学します。茅葺き屋根の茶室2階からの眺めは圧巻です。（写真3の右上①が茶室）
写真3 松濤園全容（パンフレットより）館内は撮影禁止
②昆虫の家
元・町長さんの邸宅で数奇屋造りの木造平屋建て和風庭園の閑静な佇まいに昆虫の標本がびっしり展示してあります。標本もさることながら展示室のステンドグラスに描かれた昆虫たちが素晴らしい。縁側から海を眺めていると時間の経つのを忘れていました。（写真4）
写真4 昆虫の家
③県民の浜
下蒲刈から蒲刈大橋を渡って上蒲刈へ、車窓から瀬戸の島々を眺めながらのシーサイドドライブ。「日本の渚百選」に選ばれた県民の浜・恋が浜の一画にあるレストランで昼食。ここの名物「海鮮丼」をいただき、食後は潮騒を聞きながら浜辺を散歩するもよし。（写真5）
写真5 県民の浜（呉市蒲刈町 上蒲刈島）
④野坂トンネルの岩石
午後は一路、豊島大橋を渡り豊島へ、豊島港を眼下に眺めながら豊浜大橋を渡り大崎下島へ。久比港に入り野坂トンネルの手前で途中下車。ヌシさん曰く、「ここの露頭している岩石は一帯の地質年代を知る上で貴重な資料、当日は沖村顧問に説明をしていただく予定です。」（写真6）
写真6 記録中のヌシさん。（呉市豊町久比）
⑤重伝建「御手洗の町並み保存地区」
江戸時代、風待ちや潮待ちの港町として栄えた御手洗には史跡が多く残っています。（写真7）この日に偶然知り合った当地老人クラブの会長さんに、当日のガイドをお願いすることにしました。昔の面白い話がいろいろ聞けるでしょう。
写真7 御手洗の町並み（呉市豊町御手洗）
⑥おちょろ船
停泊している船に遊女を送り迎えしたおちょろ船。そのおちょろ船の模型を造る宮本さん（84才）を訪ねました。ご健在でヌシさんとは昔馴染み、話に花が咲きました。当日もお話を聞かせていただく約束をしました。どんな裏話が飛び出すか楽しみに・・・。（写真8）
写真8 おちょろ船の模型造り作業場
写真9 作業場の隣が古民家カフェで「ぜんざい」の看板が目に入り休憩。
写真10 これがことのほか美味。レモンのあっさり味で辛党のかやネズミも思わず「うま～い」（笑）
⑦ホルトの木
御手洗港の隣の大長港の町並みの中に宇津神社あり、そこの御神木が「ホルトの木」で県内最大とか。当日は堀越先生にお話をしていただきます。（写真11）
写真11 宇津神社「ホルトの木」（呉市豊町大長）
⑧大長の3階建て木造群
宇津神社周辺の町並みを眺めると重厚な造りの家が数多くあります。（写真12）
写真12 宇津神社入口付近の家並み
その昔、御手洗はおちょろ船、大長は農船で賑わいました。農船とは他島への行き来や農機具やみかんの運搬に使用した船で昭和の終わりまで大長港にはひしめき合っていました。重厚な造りの家々にみかんで栄えた当時の名残がみてとれます。なかでもひときわ大きな木造3階建ての家をこの付近で4棟確認しました。まだまだありそうです。（写真13）
写真13 大長の木造3階建て住宅
写真14 細い路地の奥にも木造3階建て住宅が・・
なかなか興味が尽きない大崎下島を後にする頃には瀬戸の夕日が島々を染め始めていました。
以上が見学予定の場所です。11月24日のエコバスツァーに皆様の参加をお待ちしております。ご案内は郵便、HPでお知らせ致します。お申し込みは事務局・上田（土岡）まで電話又はメールにて。先着30名様。
2013年10月6日記
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