自然に親しみ、観て触れて学びながら、自然を守ろう

年会報誌

会報「東広島の自然」  年1回発行

ここ7~8年の会報は市内の図書館ほかにお届けしています。また、創刊号から37号までは、そのコピーを広島大学総合博物館本館に置かせてもらっています。ご覧ください。


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2016.3   NO.47

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おわりに              会長 土岡 健太

 2015 年度は当会にとって重大かつ重要な出来事が数多くあったように思います。
まず、このたびの環境省による「重要里地里山」の選定は、全国で500 ヶ所が選定され、広島県内では11 ヶ所、そのうち東広島市内は2 ヶ所もありました。その2 ヶ所とも私たちには大変深い関わりがあります。
 その一つ、西条・造賀にまたがる西条龍王山は、会員諸君のそれぞれの分野で長年研究・調査のフィールドであり、観察会や展示会を何度も実施してきた山でもあります。それらの成果は既会報に掲載され、ホームページにもアップされていて、十分纏められていると言っても良いでしょう。これらは地域の自然を語ることのできる唯一の資料となっていると思っています。
 また、5 年前に開始した国特別天然記念物オオサンショウウオ調査で、豊栄町が生息地かつ繁殖地であることを立証できました。私たちが目指してきた方向が間違っていないという証明のように思います。なお上記地域以外にも、東広島市には重要と思われる場所が多数あり、私たちの活動は引き続き継続されるべきと考えています。
 現在、オオサンショウウオの調査活動の影響は多方面に波及しています。そのうちの一つ、おもに広島大学総合博物館さんと市環境対策課さんが協働して実施されてきた豊栄小学校での出前授業、環境教育では、豊栄小学校の皆さんが「ホタレンジャー」環境大臣賞を受賞するという大きな成果を生んでくれました。また同時に、オオサンショウウオの具体的な保護・保全活動が始まったことも今年度の重要
なことと思っています。
 このように会の存在が広く知られるようになり、大きな評価を得ていることは関係者一同の大きな喜びにちがいありません。私たちの調査、研究は、「ふるさとの自然を知る」きっかけ作りに大きな貢献している、という確信が得られました。

 2013 年1 月に開設した当会のHP は、3 年2 か月という短期間に、50000 人を越える多くの方々がアクセス(訪問)されました。まことにありがたく、このHP に関わっております会員を代表して、心よりお礼申し上げます。
内容については、専門家ばかりでなく一般の方からも記事をいただいていますので、いろいろあろうかと思いますが、すべて“一生懸命書かれたもの”です。また、このHP の作成・管理の外注は全くなく、すべて素人の会員諸氏が“一生懸命”やっています。読みにくさもあろうかと思いますが、そんな内情をご賢察いただき、これからもよろしくお願いいたします。

編集後記
 やはり、今回の編集作業も大幅遅延になってしまいました。紙数の関係などから、総会や行事の詳細な報告ができなかったことも残念なことの一つです。相変わらず後遺症に難儀し、リハビリや病院通いに精力をつぎ込んだため、集中力に欠ける編集作業でした。
 しかし、豊栄小学校や環境省関係の大切な記事、桑原先生や加納さんの貴重な原稿などが、小生を奮い立たせてくれたようです。会報の編集は、ホームページ記事を切り貼りさせていただいた部分も多く、継ぎはぎで分かりにくいものになってしまいましたが、何とか形だけは整えられたようです。また、会の用事の多くが遅延・欠落してしまい、会員、役員各位にご迷惑をかけてしまいました。申し訳ありませんでした。この場を借りて、合わせて、お詫び申し上げます。(土岡)


 2015.3   NO.46

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巻頭言にかえて

会長  土岡 健太

 2011 年4 月に実施した当会の小さな自然観察会で、偶然出会ったオオサンショウウオの感動が忘れられず、以来、調査、啓蒙活動などにただひたすら励んできた。それらの活動は短期間で大きく実を結び、とうとう「全国大会」を開催するまでになった。
 この大会が高い評価を得て成功裡に終えることができたのは、東広島オオサンショウウオの会の主力メンバーである本会と、昭和40 年代から活動を継続されてきた地元の「オオサンショウウオの生息地を守る会」さんや「豊栄の自然を守る会」さんとの協働なしでは、成し得なかったであろう。また、会員諸氏をはじめ市教育委員会さんの全面的な協力や広島大学総合博物館さん、広島大学の大学院生・学生諸君の若い力、広島市立安佐動物公園の元副園長の桑原一司先生の熱心なご指導など、オオサンショウウオに向けた多くの方々の“熱意”の結集の賜物であろうと思っている。
 私は開催直前の5 月、入院治療のため会活動から離脱を余儀なくされた。しかし、上田副会長が中心になって、「全国大会」やその後の各種報告までの一切を済ませてくれた。豊栄町の地域の方と6 回にわたる実行委員会や市庁舎での幾度の小委員会などを開き、膨大な事務連絡や大会当日の采配も力強く推進してくれた。また、東広島市、教育委員会の皆さんもその都度連携して動いていただいた。本大会参加者への案内状や当日の資料集など莫大な量の印刷物を準備、配布していただき、当日は受付などもしていただいた。地域の方々は会場への案内、会場の設営や片付け、観察場所の草刈りなど、枚挙にいとまがないほど多岐にわたる作業に協力していただいた。当会員も役割分担表に基づき積極的に動いてくれた。このように多くの方々が全国大会開催のためフル稼働で協力してくれた。心よりお礼申し上げたい。ありがとうございました。
 今回、各位が一致団結して盛大な大会を成功させたことは、今後、オオサンショウウオの生息環境の改善や将来の保全に繋がる大きな礎になったものと確信している。


 2014.3  NO.45

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はじめに

東広島市自然研究会会長  土岡健太

 平成25(2013)年度も、東広島市自然研究会はオオサンショウウオを中心にした調査活動や広報活動などを、開始時の関係各位と引き続き連携・協働しながら活発に実施できました。

私達の活動は彼らとの出会い(2011.4)から満3年を迎えようとしています。この間の貴重な資料や経験も着実に積み上げ、それらを基にした観察会(表紙など)や広報活動、研修なども多分野に広がり、いずれも活発に進展しています。その一例として、広島大学総合博物館が発行している研究報告の第5号(表紙裏)に、論文「東広島市豊栄町に生息する国の特別天然記念物オオサンショウウオの保全に向けた実践的研究」が記載されました。この報告は、「椋梨川のオオサンショウウオ」が今回初めて公的機関に認められ、報告されたものです。大変嬉しいことです。

内容は、山﨑大海(当時広大院生)さんが平成24年度東広島市学園都市づくり交流会議に提出して最優秀賞を受賞した論文(以下↓)に年度末のデータの追記や内容の一部を改訂したものです。http://www.city.higashihiroshima.hiroshima.jp/uploaded/attachment/46179.pdf

調査活動をはじめから一緒に行ってきた皆とともに大いに喜び合いたいものです。東広島市自然研究会は代表して2名記していただきました。

広大博物館研究報告5号↓ http://home.hiroshima-u.ac.jp/museum/kenkyuhokoku5.html

 このように、私達の活動は、18万人の東広島市民のみならず「日本オオサンショウウオの会」全国大会の報告会に2年連続(岩国市、京都市)で発表するなどして、「東広島市が生息地である」ことが国内にも広く認知されてきたように思います。

 この秋(平成26年9月27日~9月28日)には、第11回日本オオサンショウウオの会東広島大会を開催する予定です。1泊2日で開催するこの大会に、全国から200人を超える参加者を迎える準備に余念がないのが現状です。

 また今年は、東広島市豊栄町のオオサンショウウオを世界に向けて発信することができました。
海外の両生類の研究者達の強い希望で、昨年の10月と本年3月に2度ほど現地案内し、広島大学で開催された両生研国際シンポジウムに、関係者の尽力によって、英文でポスター発表をすることができました。海外の研究者と関わることにより、オオサンショウウオが日本固有の国家的な生物(特別天然記念物)であることを、私達も改めて知ることとなり、同時に、今後の生息環境の改善や生態研究を進めていくうえで、大きな自信を与えてくれました。

 調査地も拡大し、東広島市豊栄町を流れる椋梨川、新たに同町の三篠川上流部が加わっています。そこでもオオサンショウウオが多く生息していることが確認され、同河川の全体像の解明が期待されています。

 このように、3年に満たない短期間であるにもかかわらず、全国大会開催の計画や国際的な発信ができたのも、関係各位の熱い思いと尽力の賜物と思っています。ありがとうございます。

 2013年1月1日に開設した研究会のホームページ「東広島市自然研究会」は、新しい情報が逐一報告され、過去の記事も掲載していますので、研究会のすべてがアップされていると言っても過言ではありません。
「このホームページをしっかり利用してほしい」と皆さんには切にお願いします。


 2013.3  No.44 

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巻頭言に替えて ~2012年度~

会長 土岡 健太

 まず、東広島市豊栄町の椋梨川上流部はオオサンショウウオの生息地かつ繁殖地であることをお伝えしたい。学術的に初めて認められたこれら成果は、会員諸氏、共同調査してきた各団体のご理解・支援などの賜物である。記してお礼申し上げる。
 会長職を引き継ぎ、満3年が過ぎた。ご承知のとおり、昨年度は“オオサンショウウオ予備調査”とした。本年は広島大学地域連携推進事業として、私達は広島大学総合博物館の清水先生を中心に大学院生、学部生と本格的に協働して分布調査を行ってきた。会の行事や総会記念講演も「里山のたからもの-オオサンショウウオ」関連の内容が多かった。「生息分布調査の実施」については総会記念講演、総会、行事案内など機会あるごとにお知らせしてきた。また、主な調査活動がオオサンショウウオの生態に合わせた夜間(8:00~11:00頃)が多く、川の中、あるいは川土手を歩くため、多少の危険も予測されるボランティア活動である。なので、あえて会員諸氏に無理強いはしなかった。私の携帯番号は会報に発表しているので、関心のある方は問い合わせなど出来るはずと思い、気心が分かっている会員諸君に声をかけるだけに止めてきた。この心情はご理解いただきたい。
 本年度のオオサンショウウオの調査は新発見の連続で、調査参加者の感動や興奮とともに、めまぐるしく進展した。また、その都度、整理や纏めを行い、その感動が冷めないうち、それらの成果をアゼイリアホール(豊栄生涯学習センター)、岩国市錦町での第9回全国大会や清武西地域センター報告会ほかで発表してきた。このように調査、発表、展示で一年間は、あっという間に過ぎた。まさに夢中、希有な時間を過ごしてきたようだ。と同時に、オオサンショウウオの生息環境の問題点も浮き彫りになり、今後の保護・保全に向けての課題も見えてきた。なにはともあれ、調査・観察参加者全員がこの一年間無事故で過ごすことができた。何よりのことと安堵している。

 2012年6月の総会時に審議していただいたとおり、東広島市自然研究会は地元豊栄町の「オオサンショウウオの生息地を守る会」、「豊栄の自然を守る会」と合同で「東広島オオサンショウウオの会」を設立した。以後、対外的な名称として使用することに合意している。また、第9回日本オオサンショウウオの会岩国市錦町大会に出席した折、2014年度の第11回大会をオオサンショウウオの生息地、東広島市で開催する旨打診を受け、前向きに検討することを約した。後日、この開催案は10月の役員会に諮られ、今後も各団体(地元2団体、広大博物館、市教委)と継続して協働していくことを了承していただいた。結果、2014年9月27日(土)、28日(日)の両日、主会場を豊栄町において開催することになった。そのため、会員諸氏にはさまざまなご協力をお願いすることになると思う。よろしくお願いしたい。ちなみに、2013年度第10回大会は生息地である京都府、京都大学で開催される予定である。

 年度末の大変嬉しいニュース。東広島市学園都市づくり交流会議の懸賞論文に広島大学院生の山﨑大海さんが最優秀賞を受賞した。山﨑さんは広大博物館の一員として当会メンバーと一緒に椋梨川上流のオオサンショウウオの実態調査に最初から参加してきた。この度、これまでの調査を論文「東広島市豊栄町に生息する国の特別天然記念物オオサンショウウオの保全に向けた実践的研究」にまとめ、見事、最優秀賞を獲得された。
東広島市HPから自由にダウンロードできるので、ぜひ一読されたい。アドレスは以下のとおり。http://www.city.higashihiroshima.hiroshima.jp/uploaded/attachment/46179.pdf

・待望のホーム―ページ(HP)の開設
 2013年1月1日、上田副会長のご尽力により開設しました。「観て触れて学ぼう 東広島市自然研究会」をキャッチフレーズに、既刊の会報記事など内容は実に盛りだくさん、膨大な情報がタイムリーにアップされています。ブログ「ヌシの部屋」は圧巻で、中でも、この1月~3月に実施したオオサンショウウオ幼生調査は詳細に報告され、その臨場感がよく表わされている。会員には、このたび初めてのお披露目であるから、いままでのアクセスは全国の方々からと予想しています。「東広島市自然研究会」で検索できますので、ぜひとも、その凄さを体感され、会員さん同士のコミュニケーションなど、このHPをどんどん利用していきたいと考えています。アドレスです。
   http://benriyamoku.lolipop.jp/
 なお、ブログの投稿をお待ちしています。会員さんならOKで、原稿・画像・ハンドルネームは上田副会長に送信してください。多くの参加をお待ちしています。現在のスタッフは上田、新枝、土岡、道野の4名で、日々“あずり”ながら担当しています。


 2012.3  No.43

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2011.3  No.42

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2010.3  No.41

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2008.12  No.40

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2007.12  No.39

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2006.12   No.38

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2005.12 No.37

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2005.3 No.36

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2005.1 No.35

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2004.3 No.33.34

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2003.3   No.32

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2003.3   No.31

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2002.3   No.30

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2001.12   No.29

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No.28~No.2(略)


1991.4   No.1(創刊号)全6ページ

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