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ブログ/2013-10-16

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『日本オオサンショウウオの会京都大会』漫遊記

写真1 夜間観察会.jpg
写真1 夜間観察会 (2013.10.12)

ミーアキャットです。 
 『日本オオサンショウウオの会』の全国大会(10/12~10/13)に初めて参加しましたが,その盛況ぶりにビックリしました。全国からオオサンショウウオを愛するユニークな方々がたくさん集結されていました(写真2~3)。

写真2 会場の京都府立ゼミナールハウス.jpg
写真2 会場の京都府立ゼミナールハウス(京都市右京区)

写真3 研究報告会  .jpg
写真3 研究報告会

 研究報告会の最初は,広島県山県郡北広島町で2012年に撮影されたオオサンショウウオの水中動画でしたが,ヌシの行動が鮮明に記録されていて,その映像は印象深いものでした(写真4)。 

写真4 水中動画の報告.jpg
写真4 水中動画
 
 東広島市豊栄の我が調査チームは,広島大学の清水先生が代表して,この冬から春に行なった幼生の離散調査について報告されました(写真5)。写真にも書いてありますように,延べ160名が携わった調査ですので,清水先生がまとめられたアブストラクトは,何と20名の連名となっていました。

写真5 我がチーム広島大学S先生の報告.jpg
写真5 清水先生の報告より

 広島市安佐動物公園からは,施設内の巣穴内部における産卵時期のヌシと雌の行動や,産卵後のヌシの行動が,77日間に亘って連続撮影され,繁殖行動に関して貴重な知見が得られたことが報告されました。
 京都では,1970年代のはじめに中国から大量に輸入されたチュウゴクオオサンショウウオ(Andrias davidianus)の一部が鴨川(賀茂川)に放逐されたため,日本固有の特別天然記念物オオサンショウウオ(Andrias japonicus)との交雑現象が大きな問題となっており,これに関する報告もありました。

 会場のフロアでは,東広島市自然研会員の造形作家三澤はじめさん製作の巨大なオオサンショウウオが人気で,これを抱えて記念撮影する方がおられました(写真6)。

写真6 会員の造形作家Mさんの展示.jpg
写真6 自然研会員三澤はじめさん製作のオオサンショウウオ

 また,実行委員会委員長の京都大学大学院M教授の著書に,サインをもらわれた自然研の方も(写真7)。

写真7 京都大学M教授のサインもらわれる.jpg
写真7 M教授,サインされる

 
 報告会後の懇親会は大変な熱気で,途中で来年の東広島大会の実行委員会事務局長さんが,広島弁で決意表明をされました(写真8)。

写真8 懇親会で事務局長さん,来年の決意表明される.jpg
写真8 懇親会で東広島大会の事務局長さんの挨拶

 懇親会後は,上桂川(京都市右京区京北宮町)に移動して夜間観察会でした。ウェットスーツや胴長,ヘッドランプに玉網というフル装備の方がかなりおられ,腰まで浸かって探索されました(写真9)。

写真9 頑張る女性陣.jpg
写真9 腰まで浸かって探索する女性陣

 次々ととても大きなオオサンショウウオが捕獲されてきました(写真10)。

写真10 オオサンショウウオ捕獲.jpg
写真10 捕獲されたオオサンショウウオ

写真11 オオサンショウウオの観察.jpg
写真11 網の中を見入る人達

 捕獲されたオオサンショウウオは,私達が豊栄で見ているオオサンショウウオとは明らかに違うものでした。昼間の研究発表会でも報告がありましたように,一目でチュウゴクオオサンショウウオとの交雑種と分かりました(写真12~13)。写真12は,斑紋が点のようにとても小さく,身体は赤茶色をしています。写真13は,身体全体がやや赤みがかって,黒っぽい斑紋はあるのですが,豊栄のオオサンショウウオに比べると斑紋の大きさがかなり小さいです。

写真12 オオサンショウウオ.jpg
写真12 捕獲されたオオサンショウウオ

写真13 オオサンショウウオ.jpg
写真13 同上

 たくさん捕獲されたオオサンショウウオは,ほとんど新規個体だったそうですが,交雑種のため再放流せずに,大きなタンクで京都水族館に運ばれて一時保管されると聞きました(写真14~15)。

写真14 捕獲されたオオサンショウウオ.jpg
写真14 いっぱい捕獲された交雑種

写真15 タンクで京都水族館へ.jpg
写真15 タンクに入れて京都水族館へ

 この日は,夜間観察会から帰っても,宿舎の外で有志による懇親会の第二部が続いていましたが,広島大学の学生さんは懇親会の第三部を午前3時までやったそうです。終わってから就寝室の大部屋に入ろうとして扉を開けたところ,中は真っ暗で寝ている人の頭が並んでいて,これは入ったらみんなを起こして大事になると思って,部屋の外のソファーで寝たとか。とても寒かったそうですが,若い方はほんとに元気ですね。

 翌日(10/13)は亀岡市に移動して『アユモドキ』の講演会でした。会場の入口では,亀岡市のユルキャラ『明智かめまる』クンが出迎えてくれました(写真16)。

写真16 亀岡市での勉強会.jpg
写真16 亀岡市文化資料館

 
 アユモドキ(Parabotia curta )は,コイ目ドジョウ科の淡水魚で,口髭があり,泳いでいる姿がアユに似ているそうです(写真17)。成魚の大きさはおよそ15㎝のようです。

写真17 天然記念物アユモドキ.jpg
写真17 アユモドキ(京都府のパンフレットより)

 何故か,岡山県の旭川および吉井川の一部と,ここ亀岡市保津川にしか生存していない全滅のおそれがある稀少種で,国の天然記念物に指定されているそうです(写真18)。

写真18 アユモドキの分布図.jpg
写真18 アユモドキの分布図

 最後の行事は京都水族館の見学でした。日本オオサンショウウオの会と書かれたこの日限定の入場券をもらいました(写真20)。

写真19 京都水族館.jpg
写真19 京都水族館

写真20 京都水族館の入場券.jpg
写真20 特別入場券(団体割引)

 入口を入るとオオサンショウウオのリアルな絵がありました(写真21)。すぐにオオサンショウウオの展示水槽があり,長蛇の列が出来ていました。ただ,多くが交雑種のように見えましたので,私達には少し残念ではありました(写真22)。

写真21 入口.jpg
写真21

写真22  オオサンショウウオ.jpg
写真22 オオサンショウウオ(おそらく交雑種)

写真23.jpg
写真23 大型の展示水槽

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写真24 顔のような口はおもしろいですね

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写真25 小さくてもひときわ目立つ魚

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写真26 武士のように目つきに貫禄がある魚

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写真27 竜宮城のようです

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写真28 この中に魚がいるそうですよ

 今回京都大会を経験しましたが,来年の東広島大会が無事に開催できることを祈るばかりです。

 また,京都の上桂川にものすごく繁殖している交雑種を目の当たりにして,豊栄における日本固有のオオサンショウウオの貴重さを改めて認識し,保護活動の重要さの思いを一層強くしたのでした。



コメント

  • かやネズミさんとミーアキャットさんの精力的な書き込みで、京都大会の模様は良く分かりますね。ありがとうございます。
    ミーアさんのまとめ・・同感です。 -- ヌシです 2013-10-16 (水) 23:47:35
  • いーえのう。
    みなさん来年はよろしゅう。 -- かやネズミでがんす 2013-10-17 (木) 07:34:49
  • 皆様には大変お世話になりました。貴重な経験をさせていただき,皆様に感謝です。事務局長さんの挨拶にありましたように,来年は,私達の頭のように,"光輝く"大会になればいいですね。いまから緊張してきて,まだ早い? -- 頭がアユモドキになったミーアキャットです。 2013-10-18 (金) 08:58:50
  • 今から緊張・・?、さすがミーアさんのお人柄。開催は来年の9月末ですから、そのときにベストであろうとしたら、来年のお花見が終わってぼちぼち準備。お盆を過ぎたころから”緊張”。かやネズミさん・・のんびりしすぎていますか?もちろん、用事はありますが、それらは楽しみながら進めていけば良いんじゃないでしょうか? -- ヌシです 2013-10-18 (金) 20:41:58
  • まぁ、ぼちぼちやりましょうや。 -- かやネズミでがんす 2013-10-18 (金) 22:46:31

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