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ブログ/2014-05-12

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四日市龍王山・皐月の候

カキツバタ-1.jpg
カキツバタ-1

「てかり」です。
 10日、天気が良かったので、またまた龍王山に行きました。登山道の路端の花も山ツツジだけになりましたが、今度は朴(ほう)の木の花が咲き出しました。
 山頂で登ってきた方から、カキツバタが咲いていたが見たかとの弁、6日に蕾が出ていたのは見たがと。下山の時に立ち寄ったら、一番良い咲き頃だった。一日花らしく中々良い時期に巡り会わない。(カキツバタ-1)

 これは、思い出深い花で、かなり前の自然研の総会の時、白鳥湿地から持ち帰った種を、カキツバタだと思い家で育てていたが、未だ花は見ていなかった。
 桑原先生に話すと、それは違うようだ。カキツバタの自然種は広島県では八幡湿原にしか自生していないよ。とのお話で咲いた花の、外花びらの中の線が白いのがカキツバタ、線が黄色いのがノハナショウブ、そして綾目に成っているのがアヤメだから。との事でした。

 後日、花が咲いたので確認したら、黄色のライン、ノハナショウブでした。

アヤメ(見分け方参考).jpg
見分け方(アヤメ)

ノハナショウブ(見分け方参).jpg
見分け方(ノハナショウブ)

 カキツバタを育てて花が見たいと色々、調べてみると何れも自然公園内にあるらしく、採集不可で通販にも出ていなかった。東北の方の山に登る時に、山のガイドさんが湿原の花を説明された中にカキツバタが出てきた、そればかりが頭にこびり付いていて、ガイドさんに何処かに売っていないかと問うと、家の横にいくらでも生えている要るなら送ってあげるよ。で、難なくゲットできた。
 家で鉢に植えて育てたていたが枯れもせず、弱るでもなく一年過ぎても株が増える兆しもなかった。どうもおかしいと、色々調べてみると、鉢が水の中にどっぷり浸かっていないと生育しないとの文献があった。水桶を買って鉢を水没させたら翌年、立派な花を咲かせてくれた。
 その年の晩秋に、四日市龍王山の小さな湿地に移植した。この湿地は中腹の一坪位しかない水たまりだが、ヒメタヌキモが生育している(龍王山の他の湿地では生育の確認が無い)めずらしい所です。

カキツバタ-2.jpg
カキツバタ-2

 今年で移植して三年目でやっと、カキツバタらしく咲きました。また、この傍には白鳥湿地で採集した種から育てた、ノハナショウブも移植していますので、6~7月に緋紫の綺麗な花が咲くでしょう。(私が好きな色です。)

カキツバタ-3.jpg
カキツバタ-3



コメント

  • 『いずれ菖蒲か杜若』
    なるほど、なるほど、「カキツバタ」「ハナショウブ」「アヤメ」の違い、よく解りました。いずれも美しいでがんす。
    -- かやネズミ 2014-05-12 (月) 08:23:00

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