ブログ/2014-06-05
音戸の瀬戸 (2)
ミーアキャットです。
1961年(昭和36)完成の『音戸大橋』は,完成した当時は斬新な設計で,観光地ともなりましたが,時代の経過とともに,交通量の増加・幅員の狭さ・交差点(信号待ち)などにより慢性的な渋滞を起こすようになりました。そのため,音戸大橋の北側に『第二音戸大橋』が架けられました。2013年(平成25)3月に完成しました。以前の音戸大橋は”満潮時桁下23.50m”と書いてありますが,第二音戸大橋はそれより10m以上高くしてあります(写真1~2)。
第二音戸大橋(愛称:日招き大橋)の主な諸元を現地の説明板より引用しますとつぎのとおりです。
・全橋長:492m
・海峡部:橋長292m,中路式鋼ニールセンローゼ固定アーチ橋
・海峡部の警固屋側アーチアバット形式(AA1):ニューマチックケーソン
・海峡部の音戸側アーチアバット形式(AA2):直接基礎
海峡部の橋梁(鋼重3,500t)は,3,700t吊りの国内最大級のクレーン船により,一括架設されたそうです(写真11~13)。
船舶の航行を制限した9時間以内に架設を完了させるため,陸上部とのジョイント4箇所には,砲弾型大型ピンを使用して行ったそうです(写真14~15)。
説明板には『平安時代に平清盛が一日で切り開いた音戸の瀬戸を,現代の技術者は一日で陸続きにした』と上手な表現がしてありました。
平成25年度の土木学会田中賞を受賞したそうです(写真16)。
写真18 音戸側から見る(4車線化できるようになっています)
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