ブログ/2023-04-12
「球状ノーライト」
小ヌシです。
四国の話です。K会員さんが“巨樹”の見学候補地を探していて、「四国香川県の観音寺市沖にある小島「円上島」(まるがみじま)には、国の天然記念物の『球状ノーライト』という石があるそうなのですが、ご存知?」と、問い合わせがありました。写真1
初耳だったので、早速ネットで調べてみました。ありました。「ふ~ん、面白そう。実物を見たら、きっと驚きでしょう」と、ネットや観音寺市のホームページから画像、文章を引用しました。写真2~5
~観音寺港の北西20kmの海上にある鐘状の小島「円上島」には、別名菊花石とも呼ばれる球状ノーライトがある。白色の斜長石と紫色の紫蘇輝石の織りなす模様が菊の花を見るように美しく、直径8cmに達する大きな物もある。
~ノーライト(Norite)とは斑糲岩の一種で、白色の曹灰長石と暗緑色~紫色の紫蘇輝石が同心円状に発達しながら、あたかも年輪のような球顆を呈するもので深成岩の接触変成により形成されたと考えられている(「香川県の文化財」昭和46年 参照)。斑糲岩は花崗岩より風化に強いために島状の岩塊として残ったらしいが、海岸にキノコのように群生する球顆の産状はまさに形状しがたいほどの奇観をなすという。球顆の大きなモノでは直径8cmもあるそうで、見ようによっては菊や梅の花にも見えるので「菊花石」とか「梅花石」とも呼ばれて鑑賞石の世界では珍重されている。ただし、双方とも日本で有名な産地は別にあって石の種類もまったく異なるので誤解が生じないようにしなければならない。
◎円上島 - Wikipedia
◎円上島の球状ノーライト - 観音寺市ホームページ (city.kanonji.kagawa.jp)
◎球状ノーライト (shikoku.ne.jp)
参考*東広島の巨樹、巨木
*山陰海岸の旅 ほか多数
:ブログ/2022-04-16(天然記念物指定目録)
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