創立20周年記念講演
創立20周年記念講演
平成22年7月4日(日)
総会に先立ち、20周年記念行事の一つとして企画した顧問さんとの祝賀会をサンスクウエア東広島の近く「水軍の郷」で行った。
蔵田市長、新川先生、石丸氏の顧問3人と役員有志14人が参加して、お祝いすることができた。
その後、サンスクウエア東広島3Fのコラボスクエアで、創立20周年記念の感謝の意を込めた、心ばかりの品を顧問さんに贈った。
品ぞろえについては沖村先生の細やかな配慮がされていた。(今回ご出席いただけなかった善入、溝西顧問には後日、送付した。)
総会前に、蔵田市長から創立20周年記念のお祝辞をいただくことができたので、お許しを得て全文を掲載する。
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東広島市自然研究会創立20周年記念祝辞
東広島市長 藏田 義雄
このたび東広島市自然研究会が創立20周年を迎えられたことを心からお喜び申しあげます。
さて、本研究会は、平成3(1991)年2月に、讃岐照夫東広島市長(当時)を迎えて発会式が行われ、以来20年間にわたって、本市の自然環境についての研究会・観察会の開催、さらにはその調査・研究や講演会・啓発行事などを開催しておられるとうかがっております。
また、本市は平成17年に合併し、5年が経過しましたが、その間、本研究会の会報「東広島の自然」の発行(既刊41号)及び「東広島の自然誌」(既刊Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ号)において、東広島市に生育する植物、地形、河川及び地質について調査され、例えば、沿岸部においては、安芸津町ホボロ島の生物浸食作用等の調査の結果が掲載されるなど、東広島の自然がわかりやすく記されており、興味深く読ませていただきました。
また、昨年7月には東広島市民ギャラリーにおいて、「東広島の大地展」と題し、刊行物や調査研究の資料の展示など市民の自然に対する啓発活動を行っていただきました。
皆様方のこのような真摯なご努力が、多くの市民の皆さんに本市の自然を学ぶ場を与えてくださっていることに対し、心から感謝するとともに深く敬意を表するものでございます。
さて、本市では平成19年に策定いたしました、第四次東広島市総合計画基本構想において、市民と一体となったまちづくりを目指すため、将来都市像を「未来にはばたく国際学術研究都市~ともに育み、人が輝くまち~」と設定し、この実現には、一人ひとりが輝く地域や社会づくりを基本として、本市の特徴を最大限に活かすため、大学・試験研究機関や企業等との連携・交流をさらに強化し、豊かさと活力のある地域社会を自立的に創造していくまちづくりを進めております。
また、昨年度「市民協働のまちづくり指針」及びそれに基づく「市民協働のまちづくり行動計画」を策定しました。市民協働の本質的な部分は、「自らの得意分野等を活かしながら、ともに支えあい、ともにまちをつくっていく活動そのものであり、また、その中から育まれた信頼関係や地域への愛着」であろうと思います。
今後とも、皆様とともに「市民が輝く、みんなでつくる東広島市」の実現に向けて、「日本一住みよいまちづくり」に取り組んでまいりますので、皆様方のご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
終わりになりましたが、本会のますますのご発展と、皆様方の今後の活躍とご健勝を心より祈念申し上げ、はなはだ簡単でございますがご挨拶といたします。
総会記念講演会
題目「自然保護思想の発生」
新川英明先生
本会の初代会長である新川先生は、自然研究会が誕生したいきさつなどのお話をされた。私には大変興味深いものであった。
20数年前、当時の市長讃岐氏と新川先生は都市化を目前にした東広島市について「これから予想される急激な変化の前に、現在の自然を客観的にとらえておく必要があるから、そういった組織を作るべき」という共通の認識があったということを知った。
その理念は脈々と今に受け継がれ、行政と民間が協同して活動するという現在の自然研究会の骨格にもなっていそうである。以前から、この会は「見識の高い会」と思っていただけに、その理由が分かり、なるほどと納得した次第である。
ご健康に留意されて、いつまでもお元気でいてほしい、私達が誇るべき初代会長である。(土岡 )
総 会
続いて、平成22年度の総会を開催した。内容は、事前にお届けした総会案内の原案を原案通りすべてを承認していただいた。出席者28名。
東広島の自然(2011.3)No.42 掲載