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安芸津町史

安芸津町史

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会長 土岡健太さん執筆「安芸津町史」が発行されました。
(発行:東広島市,1055頁;東広島市教育委員会文化課で入手できます。(¥3000)

 会長 土岡健太さんは,第一章 安芸津の自然,第二節 地形と地質を担当・執筆されています(10~40頁)。

まず,丸い盆の半分が南に開いた形の地形と,二級河川に指定されている5河川と13の支流すべての源流域が町内にあり,南側の三津湾の底でひとつになるかの様相を見せるという独特の地貌について記述され,独立した経済圏であった歴史を想像させます。

 地質学的には、日本列島がアジア大陸の東縁であった中生代白亜紀の火山噴出物からなる地層が主であることや、新生代古第三紀に堆積した(県下ではここしか分布していない)安芸津層と呼ばれている地層が分布する特性を詳しく述べられている。

 当然のことながら、8000万年前にさかのぼる時代に形成された岩石や地層であるだけに,地震をひき起こしたに違いない断層や岩石破壊・褶曲など、ひじょうに複雑な地質現象が観察されるにもかかわらず、現地調査の写真と記録によって分りやすく解説されている。

 また,ナナツバコツブムシの大量発生によるホボロ島の生物侵食作用をはじめ、芸予地震の災害など、先人の暮らしと自然とのかかわりあいを探る記述は、町史をまとめることの意義を伺うことができる。

 郷土の本として座右におかれ、ことあるごとに開いて見られることをお勧めしたい。

顧問,沖村雄二記

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