自然に親しみ、観て触れて学びながら、自然を守ろう

野呂山(呉市)とホボロ島(東広島市)の自然観察会

野呂山(呉市)とホボロ島(東広島市)の自然観察会

平成19年6月2日

 当日の降水確率は50%以下だったにもかかわらず、出だしは小雨が降っていました。そんな悪天候でしたが、集合場所の黒瀬町文化センターにはお一人の欠席者もなく(当日参加の方もおられた)、予定どおり開催されました。

 車に分乗後、野呂山の北側から登り、岩海、大重岩などの流紋岩の節理・風化作用の解説を会長が、野鳥・植物の解説はその都度会員が担当しました。お昼は弘法寺の休憩所で「名水」を味わいながら、持参の弁当を食べ、休憩時間には、会長・後藤・土岡が日本地質学会で発表した「ホボロ島」のポスターを掲示して、参加者に見ていただきました。

 その後、車列を整えながら安芸津町木谷の赤崎海岸にむかいました。「ホボロ島」のビューポイントで矢原・古本会員と合流し、矢原会員から「ホボロ島」の伝説などのお話を聞くことができました。
赤崎海岸では、会長から「ホボロ島」とその周辺の地質などを詳しく説明していただき、実際に「ナナツバコツブムシ」を採集・観察することもできました。

 その後、近くの小高い丘に上り、瀬戸内をバックに一面に広がる特産のジャガイモ畑で記念撮影。

 現地解散PM4:30。空も晴れ上がり気持ちの良い一日でした。

画像をクリックすると拡大します。

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呉市野呂山大重岩にて

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野呂山大滑岩にて

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安芸津町木谷赤崎海岸にて

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安芸津町木谷赤崎ジャガイモ畑にて


講演会

平成19年6月29日

 広島大学教育学部大講義室で広島大学総合博物館主催の公開講演会が開催されました。同博物館主催の講演会も7回目を数え、なじみの方も多いでしょう。

 今回は、沖村会長が講師として招かれ「島がなくなる―ナナツバコツブムシ、生物侵食作用―」と題して講義されました。

 講演内容は、市内安芸津町木谷の沖合約500mのところにある「ホボロ島」(会報38号参考)のことで、テレビ取材時のビデオテープやパワーポイントを使い、映像中心に組み立てられていて、とてもわかりやすいものでした。

 その後、皆さんは隣接の博物館に移動し、端緒からほぼ1年間の間に関係者が収集した資料を前に、会長とギャラリートークをしながら過ごしました。

 参加者は写真・空中写真・地形図・歴史資料・岩石、ナナツバコツブムシの標本など数多くの資料から、「ホボロ島」の急速な侵食のありさまを読み取っていました。

 そして、世界に例のない現象に大変驚かれ、大勢の方が熱心に質問しておられました。

 追記:このたび「日本地質学会News」のVol.10 No.6 June 2007の表・裏表紙の全部に「ホボロ島」の写真が掲載されました。

 「News」の中に表紙紹介の文章・写真があり、そのタイトルは「瀬戸内海中部、芸予諸島、ホボロ島の生物侵食作用」です。

5.講演会.jpg
講演会模様

東広島の自然(2007.12)No.39 掲載

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