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龍王山のセミ

みんなの広場

龍王山のセミ

福永みちる

 セミはカメムシ目というグループに含まれています。“カメムシ”というと不快なにおいを出す嫌われ者のイメージが強いですが、セミはその鳴き声が夏の風物詩として日本人に親しまれているイメージがあります。
 夏の盛り、ミンミンゼミやクマゼミのひっきりなしの大きな鳴き声は、ときに夏の暑苦しさを増長させるものともなりますが、やはり夏にはセミの元気な鳴き声がないとさみしく感じます。また、盆を過ぎるころからヒグラシのカナカナカナ・・・という鳴き声が多く聞かれ始めると、夏の盛りを過ぎたことを感じ、少し感傷的にもなります。
 龍王山では4種を確認しています。東広島市内で龍王山と同じような環境に普通に見られるミンミンゼミやクマゼミ、ハルゼミも生息していると思われますが、まだ個人的には確認できていません。

[セミ科]
ニイニイゼミ
全長 32~39mm
時期 6~9月
 その模様から樹皮にとまると見つけにくい。オスはジィー・・・・・と地味な声で鳴く。盛夏に多くの個体が見られる。

ニイニイゼミ.jpg
2011年7月

アブラゼミ
全長 55~60mm
時期 7~9月
 オスはジリジリジリ・・・・・と鳴く。龍王山でも個体数が多く、盛夏ごろ盛んに鳴き声を聞かれる。

アブラゼミ.jpg
2011年7月

ヒグラシ              
全長 41~50mm
時期 7~9月
 薄暗い林に多く、おもに夕方と早朝にカナカナカナ・・・・・と鳴く。龍王山でも個体数は多い。オスは腹部が細長く、メスは短い。

ヒグラシ オス.jpg
オス 2011年7月

ヒグラシ メス.jpg
メス 2013年7月

ツクツクボウシ
体長 41~47mm
時期 7~10月
 ♂はツクツクボウシ、オーシンツクツク・・・・・と鳴く。龍王山でも個体数は多い。

ツクツクボウシ オス.jpg
オス 2012年8月

ツクツクボウシ メス.jpg
メス 2014年9月

引用・参考図書
中村慎吾 広島県昆虫誌[改訂増補版]Ⅰ 比婆科学教育振興会(2014)

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