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ブログ/2020-12-11

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本の紹介「呉市上鎌刈島・県民の浜 黒鼻の玄武岩火道」 

寺岡明文著 2008年発行
画像の説明
写真1

小ヌシです。
「あの本、どこにいったのか~?」と本棚を探すこと、最近多いです(涙)。
ありました。
寺岡明文氏が呉市上鎌刈島にある「火道」-マグマの通り道-を調査報告されています。
だいぶ前に発行された本ですが、小ヌシにとって同じ市内の地質のことでもあり、大切な本なので、アップさせてもらいました。74P 呉地学同好会発行 写真1

同本で新たに提唱された「黒鼻火山」の火道の断面の形は円形に近く、半径は約200mと想定され(P69)、「~我が国で見られる火道角礫岩の露頭としては特筆にあたいする~」(P64)と寺岡氏は書いておられます。また、掲載されている数々の写真も迫力があります。
なお、松浦浩久氏によると玄武岩溶岩の噴出年代は約840万年前だそうです(1997.K-Ar法.全岩年代値は8.4±0.4Ma)。
場所は「県民の浜」の近くです。「この露頭を見たい!」と小ヌシは長年思ってきました。
が、容易に辿り着けそうにないので、残念ながら、まだ実現していません。
また、この黒鼻火山の地上部はどんな様相だったのか?標高は?噴火の様子は?など興味が尽きません。写真2

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写真2 2009.1.15付 中国新聞記事

他に、同氏の著作「呉の地質と岩石」(1996年 呉地学同好会発行178P)もありました。
同書には新発見の郷原火山灰層の詳細な報告や近辺の西条層などの解説があります。写真3

画像の説明
写真3

なお、M会員が自然観察会の報告-上下町矢野の火道角礫岩と世羅町の玄武岩の柱状節理-と題して書いておられます。約800万年前、同じ時代の火山活動のようです。↓
参考:総領町のセツブンソウ見学ほか

また、当会の元会員さんのG氏が調査され教材用として報告されている「広島県のおもな地質教材」(広島県立教育センターHP→授業づくり→教材・ハンドブック等)の中の「呉・賀茂地域のおもな地質教材⑩」にもアップされています。参考にしてください。   



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