ブログ/2022-03-11
思い出の行事から(6)
◆オオサンショウウオ初目撃
小ヌシです。
オオサンショウウオ調査開始のころの話です。
2011.4.3、通常の自然観察会として東広島市豊栄町安宿の「どんどん渕(渓谷)でお花見弁当を」と題して企画しましたが、同年は「花」の気配がありませんでした。急遽、スケジュールに加えたのが「オオサンショウウオの生息地見学」でした。
旧町時代の昭和40(1965)年代ごろから、地元のオオサンショウウオ調査・保護活動を続けてこられたTさん宅で説明を受け、ご自宅横の「この渕に棲んでいるが、夜でないと姿を現さない」と渕を見学させてもらいました。いませんでした。写真1
すると、会員たちは川土手を上流に向かって自然に歩き始めました。やがて、何の特徴もない、田舎ならどこにでもあるコンクリートの橋に到達。
「オオサンショウウオがおるよ!」のK会員さん?の声に一同びっくり。
みんなの「どこどこ?」という声に誘われたのか、橋の下の水草の中から、ゆっくりと体長70~80㎝の姿を現してくれました。野生下のものを初めて見た瞬間でした。一同大興奮。写真2,3,4
今になって考えると、Tさんの声、あるいは私たちの声がオオサンショウウオに聞こえたのだろうと思っています。
騒いでいる私たちの方に彼(彼女?)は「なになに?」と近寄り、姿を現したのだと、小ヌシは確信しています。写真5
さて、それからが大変でした。
参加者のK会員さんが「私の小さい頃からの憧れの生き物なので、調査メンバーに加えてほしい」と、Tさんに熱く申し込まれます。
「うちのメンバーは高齢で随分少なくなっているので調査はしていないが、皆さんが調査されるのなら案内など、できるかぎりの応援はしてあげる」と、Tさんから嬉しい返事をいただきました。
後日、当会の役員会で「オオサンショウウオの調査・研究・保護活動」の賛同を得、地元と広島大学総合博物館、市教育委員会文化課、安佐動物公園さんたちの指導、協力のもと、正式に「オオサンショウウオ活動」が始まった次第です。
ありがたいことに、10年後の2022年の現在も同じスタイルです。
参考として,平成4(1992)年?頃の中国新聞記事です。写真6
参考:オオサンショウウオとの出会い
:ブログ/2017-12-22
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