ブログ/2023-08-27
“奄美大島” 番外編(2)故・江口司さんのこと
小ヌシです。
先日のサチエさんの“奄美大島”ブログ/2023-08-19の番外編(2)です。
本「不知火海と琉球弧」江口司著 2006 A5サイズ 254Pの紹介です。
著者の熊本の民俗学者江口さんは、広島県三次市出身の〝南島歌謡″などの研究で著名な民俗学者故・小野重朗さんに師事し、不知火海や南島の民俗を精力的に調査、纏められた一冊です。「三次市出身の小野先生」とは、小ヌシは浅学ゆえお名前も初耳で存知あげませんが、広島県ご出身とのことで親近感が湧きます。
この本の第4章「奄美の八月」-南島の正月と題された短報には、奄美大島の伝統行事「ヒラセマンカイ」や「ショチョガマ」など、写真家でもある江口さんの美麗な写真も載っています。
写真1~5
2008年3月、享年56歳、事故でお亡くなりになられた江口さんとは短いお付き合いでした。生前の宮崎県五ヶ瀬町「やまめの里」での「ガゴの岩屋」談義の一夜は、夢のようで、鮮烈で貴重な思い出になっています。写真6
写真6 サイン 「綾蝶:あやはぶら(美しい蝶の意、主にアサギマダラ)」
江口さんの人柄が分かる写真家としての一冊です。「山里の酒」-九州蔵元紀行-前山光則 文、江口司 写真、1999 A5 295P。小生、下戸のくせにおこがましいのですが、「焼酎」の美味さをこの本で初めて教えてもらうなど、味わい深い本なのでご紹介します。
写真7~9
もう1冊は、3月31日急逝後、江口さんの遺志を実現すべく親交のあった友人達が協力して遺稿を整理し、同年11月15日に刊行されました。「友情の証」と言っても良い本でしょう。現在、再読中です。↓
「柳田国男を歩くー肥後・奥日向路の旅」江口司著 2008 A5 223P 写真10~12
◎江口 司 – みやざき伝承プラットフォーム (miyazaki-u.ac.jp)
◎小野重朗 - Wikipedia
◎やまめの里 (yamame.co.jp) →霧立越 (kiritachi.net):ガゴが岩屋物語
参考:ブログ/2021-10-20(アサギマダラ)ほか多数
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