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講演会「消えゆくホボロ島を探る」

講演会「消えゆくホボロ島を探る」

安芸津文化講演会に参加   平成20(2008)年2 月9 日

安芸津にお住まいの矢原大和(会員)さんが会長を務める「安芸津文化協会」さんから、沖村会長に講演依頼があり、「消えゆくホボロ島を探る」と題して講演しました。また関係者にも展示協力の依頼があり、広島大学総合博物館、「巨樹を訪ねる会」の加納千里子(会 員)さん、土岡も展示協力しました。博物館学芸職員の清水則雄さんから報告文・画像をいただきましたので、以下に掲載します。 写真a

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写真a

地域に根ざした博物館のかたち  ~万葉の里あきつ文化講演会に参加して~
広島大学総合博物館 学芸職員 清水 則雄
安芸津文化協会の主催で、「万葉の里あきつ・文化講演会 消えゆくホボロ島を探る」が 2008年2月9日13:00〜から安芸津公民館で行われました。総合博物館も協力機関として、講演会の後に行われるギャラリートークに参加させていただきました。その詳細と私の感想を簡単に紹介させていただきます。 写真b

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写真b

午後からの開演に合わせ、熟年層を中心に多くの方々がご来場されていました。すごい熱気です。会場の奥には、ギャラリートーク用の展示パネルが見えます。 正直、あまりの人の多さに驚きました。 写真1

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写真1

企画の中心を担う矢原住職のご挨拶から開会です。会場のタイトルパネルは、ご住職によるもので、随所にとても味のある雰囲気を醸し出していました。 写真2

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写真2

広島大学名誉教授の沖村先生による講演会「消えゆく ホボロ島を探る」です。安芸津町の地質の特徴、形成理由を中心にホボロ島について分かりやすく解説されました。皆さんとても熱心に聞き入っていました。 写真3

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写真3

実は、某全国テレビ局も、取材に来ていました。 写真4

講演会の後は、会場周辺を囲むギャラリートーク用の展示パネルの簡単な解説です。写真では、安芸津町史編纂室の方が、説明されています。博物館は、トップバッターで登場し、パネル2 枚、配布物、アクリル封入標本、貝類などの出張展示のほか、収蔵物の簡単な説明、大学へのアクセス、カフェ、学食、レストラン などを含めた福利施設の気軽な利用方法を説明しました。 写真5

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写真4、5

沖村先生による化石展示&ホボロ島展示です。圧倒的な量です。 写真6

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写真6

宮崎県の祇園山化石資料室の土岡氏による化石展示です。こちらも大人気でした。 写真7

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写真7

町史編纂室による「安芸津のレンガ作りの歴史」展示です。たこつぼやレンガなどが展示されています。広島県随一のレンガの生産地だったそうです。 写真8

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写真8

地元の自然干潟「ハチの干潟」の素晴らしさを伝える調査隊の展示です。博物館本館の干潟模型にも通じるメッセージです。写真9

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写真9

その他にも、地元の木谷小学校のホボロ島に関する展示や、野菊の会、巨木画展示、赤米の試食など、とてもバラエティーに富んだギャラリートークとなりまし た。 写真10,11,12

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写真10

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写真11

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写真12

講演会&ギャラリートークのアイディアは、我々博物館の講演会からヒントを得られたと伺いました。しかし、展示のバラエティー・展示方法・人材ネットワークの形成・広報活動・そして何よりそのエネルギーに私は圧倒され、私にとってもとても勉強になる講演会でした。写真13,14

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写真13

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写真14

広島大学総合博物館は、まだまだ出来たばかりの小さな博物館で、予算も人員も限られています。しかし、このたびのような地元の方々との連携は、我々の目指す「小さくともキラリと光る博物館」の方向性、特に出前博物館(モバイルミュージアム)の考え方に見事に合致します。この考えを実現していく上でも、このような活動に積極的にこれからも参加させていただき、皆様さまとともに学ばせていただければ幸いです。講演会にご協力された皆様、本当にありがとうございました。今後とも、博物館共々どうぞよろしくお願い致します。 

会報40号(2008.12)掲載より

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