自然に親しみ、観て触れて学びながら、自然を守ろう

ブログ/2013-11-27

Top / ブログ / 2013-11-27

安芸灘とびしま海道の旅(1)

写真1.jpg
写真1 白崎園のモニュメント『生』

ミーアキャットです。
 11月24日は,当自然研の秋の行事・エコバスツアー『安芸灘とびしま海道の旅』に参加しました。総勢18人です。
 『安芸灘とびしま海道』とは,広島県呉市の安芸灘大橋(長さ1175m,平成12年開通)を南に越えて,瀬戸内海に点在する下蒲刈島・上蒲刈島・豊島・大崎下島さらには愛媛県今治市の岡村島まで橋で繋がる陸路の愛称で,延長は約24kmです。

写真2.jpg
写真2 安芸灘大橋

(1) 白崎園
 安芸灘大橋を渡って下蒲刈島に入ったところには,白崎園というきれいな公園があり,頼山陽(1780~1832)の漢詩の石碑がありました。意味はつぎのとおりだそうです。
『遙遙の船路,行く手には今,朝日が昇っている。心に,明日は母に会えるな,などと思っているうち,朝霧がだんだん晴れて,小舟は織りなす綾波に揺られながら猫之瀬戸を通った』天保元年(1830),頼山陽が竹原から広島に行く途中に,安芸灘大橋の下の猫之瀬戸を通ったときに詠んだものだそうです。

写真3.jpg
写真3 頼山陽の漢詩

 この公園の中心にあるモニュメントは『生・・・土・火・知・空・水』と名付けられており,現代版”五輪塔”のような感じがしました。モニュメントの下側には,カラフルなタイルが敷き詰められ,とても美しいものでした(写真1,写真4~5)。

写真4.jpg
写真4 モニュメントの題名

写真5.jpg
写真5 モニュメントのタイル部分

(2) 観瀾閣
 下蒲刈島で最初の歴史的建造物として,『観瀾閣』を見学しました。説明看板を要約するとつぎのようです。
『旧榊谷仙次郎邸。榊谷仙次郎氏は,明治10年に下蒲刈島村に生まれ,日露戦争に従事した後,満州大連にて土木建設業を営み財をなしました。郷里の三之瀬の発展を願い,青年会館の建築,防波堤の築造等多額の寄付をされました。昭和10年に,ここ三之瀬地区に別荘として建築したのがこの観瀾閣で,平成9年に国指定の有形文化財に登録されました。』

写真6.jpg
写真6 観瀾閣

(3) 福島雁木(ふくしまがんぎ)
 江戸時代,広島藩の福島正則が幕命により,船着の便を図るために造った石段の長雁木(なががんぎ)で,別名『福島雁木』と言っています。参勤交代をする西国大名をはじめ,琉球・朝鮮・オランダの使節も江戸等への往路・帰路とも下蒲刈島に立ち寄り,この長雁木から上陸していたということです。作られた当時は,長さ約113m,11段であったといわれていますが,現在は上部に3段付け足され,14段,長さは約55.5mとなっています。大潮の満潮時には,一番上まで潮が来るそうです。

写真7.jpg
写真7 長雁木(福島雁木)

(4) 松濤園(しょうとうえん)
 下蒲刈島の松濤園という回遊式庭園には,江戸時代に広島藩の13人が常駐したという蒲刈島御番所を復元した建物や,各地から移築された旧有川邸(富山県の商家),旧吉田邸(山口県上関の旧家),旧木上邸(広島県宮島の町屋)などがあります。ガイドさんの話によりますと,江戸時代,朝鮮通信使が12回来日し(1607~1811),そのうち11回はここ下蒲刈島に立ち寄っています。船6艘,約120人の規模であったそうです。旧有川邸には,朝鮮通信使が下蒲刈に立ち寄った際に広島藩が盛大な歓迎をしたという様子が再現されています。着飾った大行列を描いた巻物や,もてなしたご馳走の数々は全く驚くべきものです。あいにく撮影禁止で紹介できないのが残念ですが,朝鮮通信使の接待には,準備に約半年,費用は1回におよそ500両かかったそうで,度々来日されたら藩がつぶれると言われたそうです。

写真8.jpg
写真8 蒲刈島御番所(復元)の庭にてガイドさんの説明を聞く

写真9.jpg
写真9 旧木上邸の二階の観潮楼より瀬戸を望む(蒲刈大橋)

 松濤園を回遊する道には,旧吉田邸の屋根を吹き替えたときの瓦と,呉市の市内電車の軌道に敷いてあった石が組み合わされていました。

写真10.jpg
写真10 瓦と呉市電の敷石の組み合わせ

 なお,毎年10月には,『朝鮮通信使再現行列』が開催されています。

(5) 昆虫の家(頑愚庵)
 戦前に,地元蒲刈より広島宇品に渡って成功された竹本多一氏が建築された数寄屋風の邸宅で,『頑愚庵』と命名された建物を地元に寄贈され,現在は昆虫館になっています。かやネズミさんが,本ツアーの下見の折に感動されたという(ブログ/2013-10-10),昆虫のステンドグラスがすばらしく,見とれてしまいました。職員さんにお願いして撮影させてもらいました。感謝です。 

写真11.jpg
写真11 ステンドグラス

写真12.jpg
写真12 同上

写真13.jpg
写真13 同上

写真14.jpg
写真14 同上

写真15.jpg
写真15 同上

(6) 県民の浜
 下蒲刈島から蒲刈大橋(長さ480m,昭和54年開通)を越えて上蒲刈島に渡り,『県民の浜』で昼食でした。ここは『日本の渚・百選』に選ばれています。昼食会場では巨大な看板に歓迎されてしまいました。海鮮丼はとても美味でした。

写真16.jpg
写真16 大きな歓迎看板

写真17.jpg
写真17 美味しかった海鮮丼

写真18.jpg
写真18 県民の浜

続く



コメント

  • お天気にも恵まれ、楽しく学習できましたね。ミーアさんのアップは時系列ですので、よくわかります。それにしても見ていないものが多くあります。見えていないのでしょうね。ヌシの目も薄くなったのか、節穴なのかー。ミーアさんのアップにおんぶに抱っこです。 -- ヌシです 2013-11-27 (水) 10:30:28
  • 病院の待合室からコメント,ありがとうございます。 -- ミーアキャットです。 2013-11-27 (水) 11:05:17
  • 昼食後に堀越先生(95才)が奥様(91才)との下蒲刈島(三之瀬小学校)での馴れ初めを話されたのは愉快でしたのー。続けて沖村先生も奥様との馴れ初めを話されて盛り上がったのー。両先生に感謝、感謝でがんす。 -- かやネズミです 2013-11-28 (木) 07:32:05

認証コード(5827)

powered by Quick Homepage Maker 4.27
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional