ブログ/2017-07-30
「リバーウォッチング in とよさか」(4)
ヌシです。
みんなが採集した生き物の観察終了後、待望のオオサンショウウオを捕獲しました。写真11
その姿に大きな歓声があがりました。皆さん総立ちです。
写真の子は椋梨川のヌシ“タカマツサン”です。じっくり観察・計測・記録です。
マイクロチップからすべて再捕とわかり、体長1m前後の大きな子ばかりでした。
一見、痩せ傾向にあるようです。写真12,12‐1,12‐2,12‐3、
そのうちの1匹は左前肢に大きな怪我をしていました。仲間同士の争があったようです。写真13
7/10の豊栄小学校の観察会からまだ2週しか経過していないのに、今日は成体5匹も捕獲できました。写真14
「オオサンショウウオの一年」によると、この時期はオオサンショウウオたちが繁殖・産卵行動のため、上流を目指して川を遡上するとあります。
今回の5匹は遡上中、行く手をここの巨大な堰に阻まれ、堰直下で立ち往生していると判断できそうです。写真15
さらに上流に向けては、障壁となりそうな堰が数多く存在しています。オオサンショウウオや生き物にとって大変厳しい生息環境だと思っています。
しかし、この現状を打開するため、地元の皆さんが我々を応援してくれていることも実感しています。今朝も、ご近所の農家の方が川土手の草を刈ってくれていました。また、今回の子ども用の網の足らず分は豊栄小学校さんからお借りしたそうです。ありがたいことです。
生き物をすべて放流し、豊栄図書館さんの第1回リバーウォッチング午前中の部はお天気も味方してくれ無事終了、本当に何よりでした。午後は図書館でまとめだそうです。
写真16,16‐1
昨今、川の中で遊ぶなどということは身近なことではなくなりました。
それだけに、今日の体験は子どもたちや保護者の皆さんの心に強く残る貴重な一日になったでしょう。
また、こうした行事を通じて町内のオオサンショウウオたちの素晴らしさや、反面、彼らの生息環境の厳しさを、広く皆さんに知っていただくことができます。
中央図書館さんや豊栄図書館さんにはそんな貴重な機会を作っていただきました。
ありがとうございます。豊栄図書館のTさんには、企画・連絡・道具の準備・撤収など目に見えない多くの部分のご心配も含め、大変お疲れさまでした。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。 ~終わり~
参考 →ブログ/2016-11-02
“タカマツサン”→ブログ/2014-10-11
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