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ブログ/2023-01-10

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世羅町の新山(にいやま)など

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写真1 新山南面を望む

小ヌシです。
1/3,初詣がてら世羅町に行きました。
いつもこの山の姿には癒されます。標高635m、自動車で登れるそうですが未達。
山頂は180°の展望と隆起準平原上に玄武岩鐘が点在するパノラマが望見できるそうです。
火山の「岩頸」と聞いていましたが玄武岩鐘なんですね。ド素人です。写真1,2

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写真2

世羅町周辺には、独特な山容の○○明神と呼称される玄武岩鐘がほかにも多くあるようです。どうしてなのかは長年の疑問。また、隆起準平原など中国地方の形成の謎に関わることかな?と思っていますので、文献などご紹介します。
まず、小ヌシの地学の教科書(ブログ/2022-03-07)などから引用させていただきます。写真3,4

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写真3

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写真4

日本地方地質誌6 からも引用しておきます。
・中国地方(日本地質学会編 2009年)の6.島弧火山岩と火山作用-6.2 新第三紀の火山岩-6.2.3 第Ⅲ期(後期中新世)の隠岐帯-山陰帯-山陽帯の火山岩
-世羅地域(山陽帯)-広島県東部の世羅台地には、数十の玄武岩溶岩からなる小丘が分布する(鷹村,1968)。岩石はほとんどがアルカリ玄武岩であるが、永尾・藤林(1989)は著しくカリウムに富むランプロフィアーを報告している。・・<中略>・・、K-Ar年代は12-7.7Maとされている(宇都ほか,1986;宇都,1995)。と、ありますP351。図はP350。 *1Ma:100万年前。写真5

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写真5

また、当会のエコバス行事「総領町のセツブンソウ~」(下記参考)でお邪魔させてもらった上下町矢野の火道角礫岩の新聞記事も上げておきます。この地も同じ時期の火山活動地域に入ると思っています。写真6

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写真6 1996.5.13付中国新聞

さらに、日本海が開く前後の新生代の新しい研究成果として、当会会員の山崎博史先生ほかによる三原市西部に分布する地層の年代に関する研究があります。
この論文は公開されていますので、ダウンロードしてみてください↓。素人の小ヌシには難解なのですが、それぞれ時階の大まかな出来事を理解しなくては、と思っています。
・地質学雑誌https://www.jstage.jst.go.jp/browse/geosoc/-char/ja
・巻号一覧地質学雑誌 (jst.go.jp)
・広島県三原市西部に分布する未命名古第三系のジルコンU-Pb年代
・山崎 博史, 久森 洸希, 檀原 徹, 岩野 英樹, 平田 岳史 2021 年 127 巻 8 号 p. 479-187

参考*総領町のセツブンソウ見学ほか(いかり山の柱状節理)
  :ブログ/2020-12-11(黒鼻の玄武岩火道)



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