ブログ/2023-05-26
ムツゴロウさんの本「オオサンショウウオの川」
小ヌシです。
ムツゴロウさんの訃報ブログ/2023-04-17から、ネットで「オオサンショウウオ」の本を購入しました。畑正憲著 昭和61(1986)年発行A5サイズ352P 写真1
只今拾い読み中なので、そのほんの一部、関係するところだけをご紹介させてください。
“高度経済成長”などと言われた時代、ふるさとの海岸や干潟は埋め立てられ、小山・小丘は削られて土地造成など凄まじい勢いで人工化していく中、ムツゴロウさんは日本の「天然記念物の動物たち」を訪ねて南に北に15年。激しい環境の変化の時代、どんな気持ちで“生き物たち”を見ていたか、その背景などがよく分かる嬉しい本になりそうです。写真2,3
40年位前、広島市安佐動物公園さんでオオサンショウウオ(国特天)を取材され、初稿は「野性時代」の1983(昭和58)年.8月号、9月号に掲載されています。内容はドキュメントタッチで、おもに応対されたSさんとのやりとりは臨場感が溢れ、まるで同行しているようです。また、きめ細かい産卵の状況が動物園の記録から転載されていて大変勉強にもなり、開園10年余りの初期の雰囲気がよく分かります。現在、私たちが豊栄で調査を続けてこられたのは、安佐動物園さんが業務である動物の飼育とオオサンショウウオの調査という長年の苦労の積み重ねの上にあることが実感できました。注目は、すでにこの時点で、1972(昭和47)年11月に輸入された中国産との「混血の怖れ」が懸念(P327 )されていたことです。その混血、交雑種の存在が世に知られるようになったのはいつ頃でしょうか?
ちなみに、生駒編「日本ハンザキ集覧」発行は1973(昭和48)年11月です。
また、シーボルトがオランダに持ち帰ったオオサンショウウオが向こうで産卵(P323)したなど新しく知ることができ、大切な本になりました。
写真4~8
参考*「自然大好き」に学ぶ―繁殖行動の観察など
:ブログ/2016-05-13(愛知県のE会員さん)
:ブログ/2020-01-22(命をつなぐ)ほか多数
:ブログ/2022-04-14(中国オオサンショウウオ新聞記事、ハンザキ雑記より)
続く~
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